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Index
- 修習生だより(第78期司法修習生 森山美結)
- ロースクール生だより(早稲田大学大学院法学研究科法曹養成専攻2年 中村栞)
- 2025/11/22(土)総会のご案内
- 2025/11/22(土)司法試験合格祝賀会のご案内
- 2025年度稲門祭について
- 稲門法曹の新刊(2025年5月~2025年8月)
- 稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネットバンキング)のご案内
修習生だより
第78期修習生 森山美結
残暑の候、会員の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 第78期司法修習生の森山美結(もりやま みゆ)と申します。宇都宮で修習をしております。 夏の宇都宮は、気温が高いだけでなく、ゲリラ豪雨や雷といった天候の急変も激しいです。「今日は晴れ」と言っていたYahoo!天気アプリを信じて登庁したものの、帰り際に大雨に見舞われ、日傘でしのぎながら、靴をびしょ濡れにして帰宅する羽目になったことも一度や二度ではありません。ちなみに、宇都宮駅の東側を走る路面電車「ライトレールライン」の「ライト」は「雷都」に由来するそうで、その名の通り、雷の多さを実感しています。また、栃木県内の移動には車が必須であり、ゴールドペーパードライバーだった私は、免許取得から7年目にしてようやく運転を始めました。休日には、運転に慣れている同期に教習をお願いして那須塩原や鬼怒川までドライブするなどしています。ロースクール時代の友人とも交流を続けており、自身の体力とフットワークの軽さをフル活用して、土曜の始発で各地に赴き、日曜の深夜に帰宅するような週末もあります。宇都宮での生活は概ね充実していますが、裁判所周辺に休憩時間内に行ける飲食店が少ない点はやや惜しまれます。そのため、最寄りのセブンイレブン宇都宮小幡店には大変お世話になっており、店員さんと仲良くなりました。 さて、私はこれまでに民裁修習、弁護修習を終え、現在は刑裁修習に取り組んでおります。 民裁修習では、部長と右陪席の裁判官にそれぞれ半期ずつご指導いただき、弁論準備手続や弁論の傍聴はもちろん、労働審判の傍聴も経験させていただきました。訴訟の進行や和解の勧め方には裁判官ごとの個性や工夫が表れており、非常に学びの多い時間でした。また、読みやすい訴状や準備書面について、裁判官の視点から教えていただいたことで、今後自身が起案を行う際の大きなヒントとなりました。 弁護修習は、町弁業務を扱う指導担当弁護士のもとで行いました。民事事件では準備書面の起案、刑事事件では弁護人請求証拠として用いる証拠の選定、保釈請求書、弁論要旨の起案など、前面に立って実務に関わらせていただきました。また、6月末には、栃木県弁護士会の主催により、修習生全員を群馬県の伊香保温泉へ1泊2日の旅行に招待していただき、弁護士の先生方が私たちを温かく迎えてくださっていることを肌で感じました。宴席などでは多くの先生方と直接お話しする機会に恵まれ、実務の裏話やご経験などを気さくに教えていただきました。そして、弁護修習の醍醐味といえばおいしいご飯を食べさせてもらうことですが、先生方には焼肉、お寿司、カニ料理などをご馳走になり、大変ありがたく、また楽しい時間を過ごさせていただきました。弁護士になった暁には、今度は自分が後輩に同じような経験をさせてあげたいという希望が膨らむとともに、お腹も膨らんだ2ヶ月でした。 現在の刑裁修習中では、開始から1週間ほどでミニ模擬裁判や事実認定起案に取り組み、10時から17時までほぼ絶え間なく期日傍聴に入るなど、これまでで最も多忙な日々を過ごしています。その分、得られる学びも多く、これまでで最も充実していると感じる修習でもあります。法廷で展開される法曹三者の所作一つひとつには根拠と意味があり、新たな手続を目にするたびに班員とともに条文探しに奮闘し、裁判官から丁寧なレクチャーを受けています。9月には裁判員裁判が予定されており、評議の傍聴も控えています。修習生という特別な立場だからこそ見られる貴重な場面であることを胸に刻み、真摯に臨みたいと思います。 分野別修習も第3クールの折り返しを迎え、月日の流れの速さを実感しております。第4クールの検察修習は個人的に最も楽しみにしている修習であり、また、個別プログラム・自己開拓プログラムについても自身の関心に即した内容を計画いたしました。宇都宮での修習は残り約4ヶ月となりましたが、引き続き一日一日を大切に、実りある修習となるよう励んでまいります。 最後になりますが、このたびは「修習生だより」を執筆する貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。 今後とも、倍旧のご指導ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
ロースクール生だより
早稲田大学大学院法学研究科法曹養成専攻2年 中村栞
会員の皆様には、平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。早稲田大学大学院法学研究科法曹養成専攻2年の中村栞と申します。 定期的な面談の機会をいただき、いつも親身に相談にのってくださるアドバイザーの先生からお声がけいただき、このたび寄稿の機会を賜りました。若輩者ではございますが、日々の学びや生活についてご報告できますことを大変光栄に存じます。 さて、本日は8月28日(木)。「暑さも和らいできた」と言いたいところですが、まだまだ厳しい日差しの中、私はロースクール入学後初めての夏休みを過ごしております。先生方の“愛ある詰問”、過酷な期末試験、そして同じ目標に向かって努力する同志との出会いを経て、今日までの日々が積み重ねられてきました。今回、このように春学期を振り返る機会をいただきましたので、私なりの実感を綴らせていただきます。
【志を同じくする仲間との出会い】
最も大きな出来事は、仲間との出会いです。私は学部時代から早稲田大学法学部に在籍していましたが、正直に申し上げますと、法曹を志す学習に専念していたわけではなく、趣味である陸上競技のサークル活動に多くの時間を費やしていました。そのため法学部の友人は少なく、勉強は孤独なものだという印象を抱いていました。大学院でも競い合う関係が中心で、友情は生まれにくいのではと想像していました。ところが、それは嬉しい誤算でした。クラス単位で授業を受ける一体感や、学校側が設けてくださる懇親の場を通じて自然に打ち解けることができました。双方向授業で他の学生の意見を聞くたびに新たな発見があり、毎日の授業が楽しみで仕方なくなり、気づけば私はクラスの飲み会の幹事役として頻繁に仲間を誘う立場にまでなっていました。勉強以外の何気ない会話も大きな楽しみとなりました。今では同じ目標を持つかけがえのない仲間に恵まれ、この出会いは人生の財産になると確信しています。
【先生方との距離の近さ】
もう一つご報告したいのは先生方との物理的、感覚的な距離の近さです。少人数での双方向授業により質問や相談がしやすく、オフィスアワー制度も大変魅力的で、一人一人に丁寧にご指導くださることに感謝しております。ありがたいことに先生方を飲み会にお誘いする機会にも恵まれ、授業では見られないお人柄や学者としての矜持に触れられたのは、大変刺激的で忘れがたい経験となりました。
アカデミックアドバイザー制度の充実、OB・OGの先輩方とのつながり、集中して学べる自習室や仲間と議論できるラウンジなど、ロースクールの魅力は尽きません。誌面の都合で全てをお伝えできないのは残念ですが、この思いは後に続く在学生の寄稿に託したいと思います。 このように充実した環境で学べるのも、ひとえに会員の皆様のご支援のおかげと痛感しております。心より御礼申し上げます。未熟者ではございますが、今後も法曹を志す者として一層努力を重ねて参る所存です。拙文ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
2025/11/22(土)総会のご案内
稲門法曹会会員 各位
謹啓 初秋の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。 平素は、本会活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今年度の総会につきましては、現地開催を予定しております。 ※Zoomを利用したオンラインでの傍聴も可能なように準備いたします。
【2025年度稲門法曹会総会 開催概要】
- 開催日時:2025/11/22(土) 12:30~13:00
- 開催場所:早稲田大学 早稲田キャンパス内教室
- 参加方法:上記会場でのご参加、またはZoomによる傍聴
お忙しいところ誠に恐れ入りますが、ご出⽋について、11月15日(土)までに下記のフォームよりご回答くださいますようお願いいたします。 https://forms.gle/34AeQ4KZHoqHJApz6
※理事の皆様には、9/9(火)に別途ご連絡いたしました理事会・総会のご案内メールのURLよりご回答ください。メールが届いていない場合には下記までお問い合わせください。
※Zoomでの傍聴には、インターネットに接続できるパソコン、タブレット、またはスマートフォンが必要です。詳細の案内はご出席の⽅に改めてお送り致します。
【お問合せ】 稲⾨法曹会事務局(早稲⽥リーガルコモンズ法律事務所内) E-mail:tohmon@legalcommons.jp
2025/11/22 (土)司法試験合格祝賀会のご案内
早稲田大学法科大学院
平素は、本研究科の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 下記の通り、司法試験合格祝賀会を開催いたします。 司法試験合格者の門出を祝うべく、稲門法曹会の会員の皆様におかれましても、ぜひお誘いあわせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
【令和7年度 司法試験合格祝賀会】
- 日時:11月22日(土) 14:30~ (14:00受付開始)
- 会場:九段会館テラス バンケットホール 真珠
- 参加申し込み:以下URLよりお申込みください。 https://my.waseda.jp/application/noauth/application-detail-noauth?param=-AS7bo9q1Ch9cx9-_GLEkw
- 締切:11月12日(水)23:59まで
2025年度稲門祭について
2025年10月19日(日)、早稲田大学早稲田キャンパスにおいて、稲門祭(早稲田校友会主催のイベント)が開催されます。 ※稲門祭Webサイト http://www.wasedaalumni.jp/tomonsai
稲門法曹会では例年通り、無料法律相談会を実施いたします。 8号館正面玄関前近くにブースを構える予定です。 大人の早稲田祭、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 いらした際には是非稲門法曹会ブースにもお立ち寄りください。
また、稲門法曹会事務局では、この無料法律相談会にて法律相談をご担当いただける会員の方を募集しております。 裁判官、検察官、教員の方等、直接法律相談をご担当いただけない方には、他稲門会との渉外をご担当いただくことも可能です。
ご担当いただける会員の方は、下記のとおりご連絡くださいますようお願いいたします。 皆様のご参加をお待ちしております。
Googleアカウントをお持ちの方は、こちらから回答が可能です。 Googleフォーム:https://forms.gle/e2qqVQWW6oTvqvhh7
Googleアカウントをお持ちでない方は、以下の事項を下記連絡先までご連絡くださいますようお願い申し上げます。 ご連絡をいただいた後、事務局から、当日のご集合場所、時間等についてご連絡差し上げます。
- お名前
- ご連絡先(メールアドレス・電話番号)
- 支部もしくは弁護士会(例:東弁支部、裁判官支部、第二東京弁護士会 等)
- 司法修習期
- ご希望の担当時間(以下の①~③のうち複数回答可能)
- ①午前10時~12時
- ②午前12時~午後1時半
- ③午後1時半~午後3時 ※当日は3シフト制で法律相談または渉外をご担当いただく予定です。 ※今年は出店が15時までとなっております。
<連絡先> tohmon@legalcommons.jp
なお、大変恐縮ですが、担当人数が上限に達した場合には、お断りする可能性もございますので、何卒ご了承ください。
稲門法曹の新刊(2025年5月~2025年8月)
※成文堂インターネット書店(https://seibundoh.co.jp/shoten)の新刊書籍より抜粋
- ■近江幸治「民法論壇第1巻」成文堂
- ■高橋則夫「刑法各論・第5版」成文堂
- ■後藤巻則「消費者契約法」有斐閣
- ■愛敬浩二ほか編「中島徹先生古希記念論集:憲法学の領分」日本評論社
- ■木下潮音・小鍛治広道ほか編著「法律実務家のための人事労務管理の基礎知識」有斐閣
- ■石井妙子・岩本充史・岡芹健夫ほか「経営側弁護士による精選労働判例集第15集」労働新聞社
- ■髙中正彦ほか編著「交通賠償のチェックポイント[第3版]」弘文堂
- ■石田京子ほか編「法曹の倫理[第4版]」名古屋大学出版会
- ■朝倉佳秀ほか編著「民事保全の実務・上[第4版増補版]」きんざい
- ■朝倉佳秀ほか編著「民事保全の実務・下[第4版増補版]」きんざい
- ■上野達弘ほか編「著作権判例百選[第7版]」有斐閣
- ■菊池馨実ほか編「包括的支援:地域共生社会をつくる」有斐閣
- ■水町勇一郎・岡田俊宏ほか「公共部門労働法」有斐閣
- ■後藤光男「田畑忍の憲法学説史研究―佐々木惣一憲法学の継承と発展―」成文堂
- ■水町勇一郎・渡辺徹也ほか「インセンティブ・バーゲニングと企業法」商事法務
- ■牧野和夫「英文契約書の基礎と実務:知識0から契約交渉のプロを目指す」日本加除出版
- ■石川魁「LPS法/LLP法」商事法務
- ■高橋則夫ほか編集「刑事法の理論と実務7」成文堂
- ■野宮拓ほか「実効的子会社管理のすべて[第2版]」商事法務
- ■山本敬三ほか編「中井康之弁護士古稀記念論文集:切り拓く、創る~実践の道程」商事法務
稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネットバンキング)のご案内
早稲田大学大学院法務研究科では、優秀な法曹として嘱望される能力を持ちながら、経済的な理由から修学が困難な学生に対し、その夢や志を断念することのないよう「稲門法曹奨学金」を設置し、皆さまのご支援・ご協力をいただいております。
「稲門法曹奨学金」は、皆さま方からの毎年の寄付金により運営されるものであり、次年度以降も奨学金を継続するために、さらに皆さま方からの募金のご協力を仰がねばなりません。
何とぞ、奨学金募金の趣旨をご理解いただき、暖かなご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、Webサイトから、クレジットカード・ネットバンキングでご寄付いただくことも可能ですのでご案内申し上げます。
≪早稲田大学へのご支援をお考えの方へ≫ https://kifu.waseda.jp/
1)右上の「寄付をする」をクリック
2)下記の条件に同意し「寄付を申し込む」をクリック
3)入力サイトでは以下の通り区分の入力をお願いします。
- 申込者区分:個人
- 寄付の種類:奨学金 ※奨学金を選択すると、下段に指定先が出てきます
- 指定先:稲門法曹奨学金(指定なし) or 稲門法曹奨学金(法学未修者向け)
上記どちらかを選択のうえ、お申し込みをお願いいたします。
本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。
法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これまで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。