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稲門法曹会メールマガジン No.2017-4
2017/4/10 第53号
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┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃● いまこそ進取の精神!(第1回・前編)
┃○ 近畿法曹稲門会 定期総会 報告
┃● 修習生だより
┃○ 法務リカレント講座のご案内(2017年度春学期開講予定科目)
┃● 早稲田大学大学院法務研究科特別講演会「検事の魅力」
┃○ 会報写真コンテストのお知らせ(再掲)
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いまこそ進取の精神!(第1回・前編)
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弁護士:福島健史(早稲田リーガルコモンズ法律事務所、68期)
法務研究科生:青山由里杏、伊藤海晴、鈴木麻里奈、千葉宥太、
初めに
昨今、渉外法務ではいうまでもなく、家事・相続、
スボーダーの案件は年々増加しています。
向こう5年、さらに10年20年の将来を考えたときに、
限らず、
予測されます。
早稲田大学大学院法務研究科においても、今年度よりグローバル・
コースを開設し、この点に重点を置いた法曹養成を進めています。
ら新たな企画を開始します。
これまで国際案件を切り開いてこられた先輩方から、その経験、
ビュー形式で伺い、若手法曹・
第1号は、
第1 「人のやらないことをやれ」
司法試験に合格したら留学すると決めていた。
司法試験合格後、1967年に渡米し、
9月からシアトルのワシントン大学ロースクール大学院修士課程で
た。
その頃の日本では、留学は単身で行くのが常識だったけれども、
行くと決断して一緒に行った。
為替の影響で物価がとてつもなく高く、本当に大変な生活だった。
しかし、その2年間は、かけがえのない時間だった。
生活自体はなんとかなる。
これから海外に行く人は、家族と一緒に行くこと、
一緒の生活をし、その国の社会と風習を、
法律を勉強することを強く勧める。
私にとって、渉外事件の始まりは、
引と民事訴訟であった。
しかし、
弁護士が誰一人引き受けなかった被告人岡本公三のイスラエル人国
を依頼され、現地へ飛んだという、
こうなったのは、私が留学前に、
をしていたことと、まだ施行されて間もない刑事訴訟法のもと、
尋問をしたなどの実務経験と、Rule of Lawの原則に忠実な弁護士であるという評判が
あったからであろう。
誰も行く者がおらず、人権擁護委員会から連絡があったとき、「
んだ。留学帰りは、皆刑事事件をやっていない。
やる渉外弁護士は誰もいないんだ。」と言われたとき、
しかし、こういう、本当に難しい、
全身を賭けて誠意を尽して弁護する弁護士として、
覚えてくれた。
これがポール・マッカートニー氏の弁護につながる。
1981年にポール・マッカートニー氏が成田で逮捕された際、
護士が「日本には松尾弁護士がいる。」
この事件では、
ルを逮捕してしまったということを争点とし、結局、
づく「入国拒否」決定により不起訴との結論で釈放となりました。
どんな事件でも、大きいとか、小さいとかにかかわらず、常に「
懸命にやる」、「人がやらないことでも臆せずに前に進んでいく」
ひとつの事件を繋いでくれた。
これからの時代、どうなっていくか、私にはわからない。
しかし、誰もやったことがないことに直面しても、
誰もやらなかったことをやるのは、
その一つひとつの挑戦が、
目の前のことに全力を尽くしていれば、
(5月号に続く)
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近畿法曹稲門会 定期総会 報告
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報告者 69期 山澤満
はじめまして、69期の山澤満と申します。
本学ロースクールを卒業後、
本稿を担当させていただくこととなりました。
近畿法曹稲門会は、
活動の活発さで知られております。
なかでも、定期総会は例年3月に開催され、
けでなく、
たしています。
平成29年定期総会は、
阪で開催されました。
参加者は26名(内修習生5名)で、
代表幹事の大砂裕幸先生(38期)による、「
経験を交換し、近畿法曹稲門会という場を舞台にし、
ていきたい。」とのご挨拶で定期総会が開会しました。
引き続き、大塚将晃先生(61期)
により承認されました。
平成28年の事業としては、①
テーマとした実践講座、②平成28年定期総会、③ビアパーティ、
総長春名一典先生のお話を聞く会などが開催されています。
なお、平成29年2月には、本学島田陽一先生をお招きして、
論と働き方改革をテーマとして実践講座を開催しています。
報告の後、阪井紘行先生(25期)に乾杯のご発声を賜り、
阪井先生からは「近畿には沢山の会員がいるのだから、
い。
葉を頂きました。
歓談の後、ご来賓の本学杉本一敏先生からご挨拶を賜り、
況として、
説明を頂きました。
更に、
記念品が贈呈され、
1期)から、「近畿法曹稲門会は、
流を深められる場である。大阪弁護士会会長として、
力のある弁護士養成に携わりたい。」とのご挨拶を頂きました。
その後、修習生から登録後40年以上の大先輩まで、
われ、期の上下はあれど、
最後に出席者全員で校歌斉唱を行い、江口陽三先生(46期)
閉会となりました。
定期総会を通じて、稲門法曹の多様性を実感するとともに、
の精神があり、会員の早稲田愛の強さの源もまた、
しました。
実はその後の二次会も、
合でまたの機会とさせていただきます。
乱文乱筆ではございますが、最後までご覧いただき、
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修習生だより
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第70期司法修習生 尾形達彦
はじめまして。福岡で修習をしております、尾形達彦と申します。
一つ前のクールは刑裁修習(家裁修習含む)、
ます。
以下では、福岡の修習生活で感じたこと、
ます。
端的に言って、福岡は、
ご飯が美味しく、交通の利便性は抜群。街行く女の子たちは・・・
ん。
佐賀や熊本等にも旅行に行きやすく、沖縄への航空便も豊富。
ここぞとばかりに、各地に旅行に行っております。
佐賀は呼子のイカを食べに行ったことや、
と、沖縄にフルマラソンを走りに行ったことは、良い思い出です。
美味しい店が多く、毎日修習生たちと飲み歩くことになるので、
が心配です。
修習地として福岡を勧めて下さった先生には、
これ以上福岡自慢を続けても仕方ないので、
す。
刑事裁判修習では、主に、
起案を通して、事実認定や、
特に、客観的証拠がほとんど存在せず、
に大きな困難が伴うことが良くわかりました。
私の起案した記録の中に、
うものがありました。
その検討では、どちらの供述が正しいか判断がつかないため、
罪にせざるを得ないのではないかなどと、
また、模擬裁判を通して、手続の流れや、
されたものであるのかを知りました。
家事裁判修習では、非行少年等の非行記録の読み込みや、
ました。
私は、刑事裁判修習では、罪を犯す人は、
せられるのも自己責任であると考えていました。
しかし、家裁で、家裁調査官が作成した記録をみることで、
が、いかに劣悪な環境で育っているか、
走るに至るかを知りました。
刑事裁判で出会った人々の一部も、記録に出ないだけで、
裁判にかけられるまでになってしまったと思料します。
確かに、環境が劣悪であっても、非行・
しかし、全てを自己責任とするのも行き過ぎであると思います。
結局は、犯罪の発生は、個人の問題にとどまらず、
強く感じました。
検察修習では、在宅事件の処理、刑務所見学等をしました。
在宅事件の処理においては、
ど手間取りました。
担当検事の「次善の策を常に考えておけ」との言葉が、
刑務所見学では、日本の刑務所の運用の厳格さを思い知りました。
場所の移動一つとっても、受刑者の方々が、
ールステップで歩いていて、
今後とも、福岡の素晴らしさを味わい、
と思います。
最後に、飲み会の最中に、
思います。
「どんなに長い飲み会があっても、次の日に時間通りに来る。
お読み頂き、誠にありがとうございました。
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法務リカレント講座のご案内(2017年度春学期開講予定科目)
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早稲田大学法務教育研究センターでは、2016年度より新たに、
究科を修了した法曹等を主な対象とした法務リカレント講座(
講しております。
法務研究科の教授やベテラン実務家・専門家の指導を受けつつ、
スカッションをしたり、論文を執筆したりすることができます。
講座の全日程の受講を完了した受講生には受講証明書が授与され、
字程度の論文を提出し受理された受講生には、
る場合があります。
加えて、優れた論文については、早稲田大学大学院法務研究科・
ターが発行する『早稲田大学法務研究論叢』
2017年度春学期は、以下の講座を予定しております。
各講座において、申込者人数によっては、
また、全日程に参加できない方でも、
にお問い合わせください。
※日程等の変更がある場合は、
(1) 立憲主義の現代的課題
講師:長谷部恭男(早稲田大学大学院法務研究科教授)
日程:全4日間
(5月20日(土)、5月27日(土)、6月3日(土)、
受講料:54,400円
(2) 医事法
講師:甲斐克則(早稲田大学大学院法務研究科教授)
日程:全4日間
(6月10日(土)10:30~12:00、6月17日(土)
6月24日(土)10:30~16:15、7月1日(土)10:
※適宜休憩時間あり
受講料:54,400円
備考:論文執筆希望者は、事前にテーマ(案)を提出すること
(3) リーガルネゴシエーション
講師:和田仁孝(早稲田大学大学院法務研究科教授)
日程:全2日間(7月7日(金)18:15~21:25、
※適宜休憩時間あり
受講料:54,400円
(4) ビジネス・ロー(Law and Business in Japan)
スイス・サンガレン大学(University of St.Gallen)開講講座の聴講(英語)
※聴講のみ
日程:全6日間:8月28日(月)~9月2日(土)、9:00~
受講料:無料(申込みは、
備考:参考…http://www.mbl.unisg.ch/
【受講資格】
早稲田大学を卒業、または、
に携わる方。ただし、
ば、事務所単位で受講を希望する場合等)は、この限りではない。
なお、ビジネス・ロー(サンガレン大学(University of St.Gallen)の講座)は早稲
田大学大学院法務研究科の修了生に限る。
【申込み方法】
早稲田大学法務教育研究センターWeb サイト(http://www.waseda.jp/
掲載の「2017年度法務リカレント講座(継続教育講座)
フォームよりお申込みください(2017 年4 月中旬頃掲載予定)。
【問合せ先】
早稲田大学法務教育研究センター
Tel:03-3208-9592
Email:wls-center@list.waseda.
Webサイト:http://www.waseda.jp/
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早稲田大学大学院法務研究科特別講演会 「検事の魅力」
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講師:但木敬一 元検事総長
2017年度より早稲田大学大学院法務研究科では「
ローバル・ビジネス・コース」、「ソーシャル・イノベーター・
コースを設置します。
今回は「即戦力法曹育成コース」にスポットを当て、検察の役割、
志向するにあたり心がけるべきことや検察官のあるべき姿について
事総長にご講演いただきます。
本講演会は「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」
学大学院法務研究科が取り組んでいる「『挑戦する法曹』育成・
に関わる活動の一環として開催されます。
******************************
日時:2017年5月10日(水)15:00~16:30(
会場:早稲田大学 小野記念講堂(早稲田キャンパス27号館地下2階)
対象:大学院法務研究科学生、
※事前のお申込みは不要です。直接会場にお越しください。
******************************
お問合わせ先:
早稲田大学大学院法務研究科事務所
TEL:03-5286-1678
E-mail:law-school@list.waseda.
http://www.waseda.jp/folaw/
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会報写真コンテストのお知らせ(再掲)
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稲門法曹会写真コンテスト開催!
稲門法曹会写真コンテストを開催します。
第2回となる今回のテーマは、「早稲田の多様性」!
えっこれが早稲田!?という意外な風景から、さすが早稲田!
ジャンルはなんでも結構です。
皆さまなりの「早稲田の多様性」を表現してください。
稲門法曹会事務局で厳正なる審査を行い、
門法曹会会報第2号(今秋発行予定)に掲載します。
さらに!
最も審査員の早稲田魂を揺さぶった作品を、
大賞作品として【会報第2号の表紙】にさせていただきます。
皆さまの「早稲田」への思いが、会報の表紙になります!
たくさんのご応募をお待ちしております!
○募集の概要:
皆さまなりの「早稲田の多様性」をテーマにした写真であれば、
ジャンルは問いません。
写真の応募枚数に制限はありません(画像データでの応募も可)。
縦向きの写真が望ましいです(
○応募資格:
特にありません。
会員の方以外でも、早稲田への愛さえあれば、
○応募作品の提出先:
≪郵送の場合≫
〒102-0074
東京都千代田区九段南1-6-17千代田会館4階
早稲田リーガルコモンズ法律事務所内
稲門法曹会会報編集委員会
≪メールの場合≫
tohmon-jimu@list.waseda.jp
*郵送の場合は封筒に、メールの場合は件名に、
『稲門法曹会写真コンテスト応募の件』と記載してください。
*お名前、ご所属の支部名(または大学)、修習期、ご連絡先
を明記してください。
(会員でない方は、お名前、ご所属、
○応募締め切り:
2017年5月31日(必着)
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ご支援・ご協力のお願い
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本学の伝統を受け継ぎ、
秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、
奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、
法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼び
まで多額の浄財が寄せられております。
げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、
・稲門法曹奨学金へのご支援のお申込:こちらをご参照ください。
http://www.waseda.jp/folaw/
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【発行】稲門法曹会
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 法務教育研究センター内
Tel:03-3208-9592 e-mail: tohmon-jimu@list.waseda.jp
URL: http://www.waseda-legal-
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