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稲門法曹会メールマガジン No.2013-10
2013/10/10 第12号 (毎月10日発行)
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◇このメールマガジンは、稲門法曹会会員専用システムにメールアドレスをご登
録いただいた方へお送りしています。配信停止をご希望の方は、メール末尾の
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◇稲門法曹会HP:http://www.waseda-legal-alumni.jp/
┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃●松山修習のご紹介 (松山修習・松岡佐和子さん)
┃○合格者の声 (今年度修了生・足立悠さん)
┃●稲門法曹会 総会・懇親会 開催のご案内
┃○稲門祭のご案内(10月20日)
┃●近著紹介
┃○会費納入のお願い
┃●催し事、出版物、近況等のご報告のお願い
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松山修習のご紹介 (松山修習・松岡佐和子さん)
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1 修習
松山の修習生は23人で,4つの班に分かれて修習を行いました。
実務修習中,特に,裁判員裁判における評議を傍聴できたのは大変良い経験で
した。現在,松山では裁判員裁判が多いので,松山の修習生は2ヶ月間で3ない
し4件の裁判員裁判を傍聴することができ(もちろん,その合間に起案をしたり,
問題研究をしたり,単独事件の傍聴や令状修習もしています),それぞれの事件
の特色に合わせた事前準備や評議を見ることができたので,とても勉強になりま
した。
東京修習の友人の話と比べると,松山修習には競争原理が特に働いておらず,
必死に起案をするという風潮もなく,全体的にのんびりとしていて,協力し合い
ながらも各自思い思いに学んでいる,という様子であるように思います。
2 生活,課外活動
さて,ここからが本題でございます。
(1) まず,松山は,瀬戸内の海の幸が美味しいです。今年は,修習生でグル
メ部を立ち上げ,月に2度程度,美味しいと噂のお店を回るという活動をしてお
りました。このグルメ部を立ち上げた初期メンバーが全員早稲田出身者なのは,
早稲田生には飽くなき探究心が健在であるということの証左かもしれません。
(なお,グルメだと有名な裁判官も,早稲田出身です。)
また,裁判所のテニス部に参加させていただいたり,裁判官や弁護士の先生方
のゴルフにお供させていただいたりもしました。他にも,裁判官の方と自転車で
しまなみ海道を走るという企画や,地裁の所長とお遍路さんをする企画,マラソ
ンに参加するという企画もありました。私も含めて,体を動かすことが好きな修
習生は,自然の中での運動を満喫していた印象です。
(2) 遊ぶだけではなく,学ぶこともしました。弁護士の先生が主催していら
っしゃる労働法や家事法,判例時報の勉強会に,修習生も参加させていただきま
した。主催者の先生の事務所で,ビールを片手に,担当者が発表して他の人が質
問して意見を交換するという,堅苦しくない勉強会です。仲間と定期的に会うこ
ともできるし,担当した事件を紹介することで互いの情報をブラッシュアップし
ていくこともできるので,私もぜひ,仲間を誘って勉強会を主催していこうと考
えています。
また,裁判所では,英文(弁護士の聴取技術について書かれたもの)を皆で読
み進める英文輪読会という勉強会もあり,こちらにも参加させていただきました。
(3) 他にも,実務家を交えての女子会が開催されたり,検察庁の次席を招い
てのバーベキューが開催されたり,部総括判事を交えたカラオケ大会が開催され
たりするなど,大変充実した課外活動をすることができました。
(4) 最後に,松山と言えば,お城と温泉も素晴らしいです。私は,温泉には
6回程度しか行けませんでしたが,何回行ってもとても気持ち良いので,もっと
行けば良かったと後悔しきりです。
道後温泉本館にお越しの際には,ぜひ,休憩室のあるコースをご利用ください
ませ。入浴後,浴衣で涼しい風を感じながら,畳敷きの部屋でお茶とお菓子をい
ただくことができます。時間がゆったり流れているのを感じて,ホッと肩の力が
抜けることでしょう。ただし,1時間交代制ですので,肩の力が抜けるや否や飛
び出さなければならないことも多いですが…。
3 このように,松山修習は大変充実しており,本当に楽しい時間を過ごすこと
ができました。現在は,グルメ部の成果を後輩に残すことができるよう,鋭意努
力中でございます。
二回試験を無事に突破した後は,松山での経験を生かして,良い実務家になれ
るよう研鑽を積んで参りますので,どうかよろしくお願い申し上げます。この度
は,このような貴重な機会をいただいて,本当にありがとうございました。
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合格者の声 (今年度修了生・足立悠さん)
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1 はじめに
「あぁ、あるなぁ。」掲示板に張り出された番号が、本当に自分の受験番号だ
とは信じられませんでした。全く合格した実感がなく、喜ぶこともできないまま、
その足で最高裁に書類を受け取りに行きました。短答が4000番台で論文も手ごた
えがまるでなかったため、合格発表当日も誰もいない19号館で民法判例百選を読
んでいたほどです。
私は、本年度修了生の足立悠と申します。今回は、合格者のエッセイとして掲
載していただけるという貴重な機会を賜り、誠にありがとうございます。以下に、
私が法曹を志してから、合格までのことを拙いながらも綴らせていただきたいと
思います。
2 法曹を志したきっかけ
私は、高校3年間をアメリカで過ごしました。その際に、フィリピン人の友人
が旅費を工面できないことと、家族の世話をしなければならないことを理由とし
て、コーラスの遠征に参加できませんでした。彼女に何もしてあげられなかった
自分をもどかしく思いました。
自分が恵まれた環境にいるからこそ、その環境で得られたものは社会に還元す
べきだと思いました。そのためには、弁護士という資格があれば、できることが
広がるのではないかと漠然と考えていました。
3 法学部時代
私が、弁護士として社会問題解決に取り組みたいと考えるようになったきっか
けは、早稲田大学法学部1年の必修科目、導入ゼミでした。ゼミは商事法という
くくりだったのにも関わらず、先生は本や新聞を学生に読ませ、御巣鷹山に登っ
たり、ハンセン病元患者やC型肝炎訴訟の原告の話を聞きに行かせてくださった
りしました。そこでは、社会問題に目を向け、そして実際に現場に行ってみる
ことの大切さを学びました。たった半年間のゼミでしたが、尊敬する先生や同じ
志をもつ一生の仲間と出会うことできました。
3年卒業の要件を満たしそうだということが分かり、改めて何がしたいのかを
自問しました。やはり貧困問題に取り組みたいと考え、導入ゼミの先生に相談し
たところ、そういった問題に取り組む法律家の団体を紹介していただき、2・3
年のころはその団体の相談会の手伝いや勉強会、関連するイベント等に参加して
いました。生活保護申請に同行した際には、いわゆる水際作戦を目の当たりにし、
実際に現場に行き、当事者の話を聞くことの大切さを再認識しました。
4 ロースクール生活
社会の動きがわからないほど勉強に追われ、何のために勉強しているのか、
なぜこんなにも机に向わなければならないのかと、泣いたこともありました。
しかし、2年に上がる春休みに東日本大震災が発生しました。導入ゼミの先生
からの「ロースクール生にも何かできるのでは。」という連絡に背中を押される
ように、避難所となっていた東京武道館で弁護士会の相談ブースの受付をやらせ
てもらえるよう交渉し、仲間を集めました。未曾有の震災においてほんの一部で
はありますが、何が問題なのか、誰がどのような考えでその行動を取ったのかを
少しでも感じることができました。そして、このとても一つの答えを見つけるこ
とができないような事態の解決に、少しでも役立てる法律家になりたいと心から
思いました。(法学セミナー680号64-65頁に体験談を掲載していただきました。)
しかし、実際に被災地を訪れたのは発生から1年後となってしまい、なぜもっと
早く来なかったのかと、ひどく後悔しました。
一方で、私は国内だけでなく国際的な問題にも興味を持っています。2年夏休
みのエクスターンシップでは、タイ・ミャンマー国境に行き、ビルマ人の若者た
ちと交流を持つことができました。そのことをきっかけに、ミャンマーの今後の
動向にも関われたらよいと思うようになりました。その後もエクスターンシップ
先の団体の活動に参加しています。
机の上での勉強以外のことにも取り組めたからこそ、充実した生活を送ること
ができ、試験勉強も頑張れたのだと思います。
5 試験後の活動
前述のように、全く合格している気はしなかったのですが、だからといって同
じペースで勉強できるはずもないので、時間的余裕ができました。勉強や就職活
動も行っていますが、在学中にできなかったことに取り組むことができ、本当に
充実していました。たとえば、原発ARDの弁護団のお手伝い、子ども被災者支
援法関連の活動、被災地訪問(宮城、福島各2回)、官邸前行動見守り弁護団、
法整備支援に関するセミナー、環境法政策学会での発表等です。特に、修了生を
中心とした被災地支援団体「たまごのちから」を先輩から引き継ぎ、修了生とし
てできることを仲間とともに模索していきました。ゼロからことを始めることの
むずかしさ、実務ではどういうことに注意しなければならないか等、悩ましいこ
とばかりでした。
6 目指す法曹像
私は、数学が好きではありませんでした。答えが一つに決まることなのだから、
得意な人が取り組めばよいと考えていたからです。社会問題はそうではありませ
ん。一つの答えが出ないからこそ、色々な人が色々な考え方で取り組むことが、
解決に近付く唯一の方法だと考えるからです。私は、その一員として弁護士と言
う立場から取り組めたらよいと考えています。目の前の人を助けること、そして
その背後にある問題に目を向けることができたらよいと思います。
周りの人に支えられ、助けられてここまで来ることができました。これからも、
色々な人のお世話になるかと思います。そのことに心から感謝して頑張っていき
たいと思います。
この先1年は、司法修習と就職活動が中心になるかと思いますが、初心を忘れ
ず、一所懸命勉強して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたし
ます。
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稲門法曹会 総会・懇親会 開催のご案内
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既にご案内させて頂いているところではございますが、いよいよ稲門法曹会の
総会・懇親会の開催が近づいてまいりました。
今月10月26日(土)に、本年度総会ならびに懇親会を下記の通り開催いたします。
つきましては、お忙しいところ誠に恐れ入りますが、是非ともご出席ください
ますよう、ご案内申し上げます。
総会の後には、弁護士の佐藤 博史先生を講師にお迎えしての記念講演会、およ
び平成25年司法試験合格祝賀会および新人稲門法曹歓迎会を兼ねた懇親会を開催
いたしますので、あわせてご出席くださいますよう、お願い申し上げます。
開催日時:2013年10月26日(土)13時00分~
開催場所:リーガロイヤルホテル東京 3階 ロイヤルホールⅠ・Ⅱ
参 加 費:1万円
※新人法曹(新65期)および平成25年司法試験合格者は無料ご招待
議事予定:予算・決算の議決、会則改正/その他
<当日の進行予定>
13:00-13:40 稲門法曹会2013年度総会
14:00-14:40 ◆記念講演会 「刑事弁護の心・技・体」
講師:佐藤 博史 (弁護士・新東京総合法律事務所)
14:40- 稲門法曹会懇親会、新人稲門法曹歓迎会、
平成25年司法試験合格祝賀会
◇早稲田大学法務教育研究センター広報誌「梓」に同封してお届けしております
出欠連絡FAX送信フォームにて、出欠のご連絡をお願いいたします。
→ 一般会員対象のご案内ならびに出欠連絡FAX用紙を、稲門法曹会HP
でもご参照(ダウンロードも可)いただけます。
なお、理事のみなさまにおかれましては、別途郵送にてご案内しており
ます用紙にてご連絡いただけますようお願い申し上げます。
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稲門祭のご案内(10月20日)
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先月号でもご紹介をさせていだきましたが、今月2013年10月20日,ホームカミ
ングデーの実施とあわせて2013稲門祭が開催されます。
( http://www.waseda.jp/alumni/tomonsai/ )
今年は稲門法曹会として初めて,ブースを出展して参加することとなりました。
旗と幟も作成し,満を持しての参加となります。ブースでは稲門法曹会のご紹介
や,来場者の方の簡易な法律相談などに応じることを考えております。
南門を入ってすぐ右手(八号館と高田図書館の間)のブースです。稲門祭にご参
加のみなさまは,ぜひお気軽にお立ち寄りください。
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近著紹介
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稲門法曹会メールマガジンでは、会員のみなさまの著書、講演会などの各種イベ
ントについてぜひご紹介させていただきたく思っております。
ぜひ、下記まで情報をお寄せください。
連絡・投稿先アドレス:tohmon-jimu@list.waseda.jp
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「ケースブック刑事訴訟法[第4版]」
編著:井上正仁/酒巻 匡/大澤 裕/川出敏裕/堀江慎司
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/010718.html
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「会社法重要判例」
編著:酒巻俊雄/尾崎安央/川島いづみ/中村信男
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/026649.html
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「民法要義3 担保物権法 〔第3版〕-」
著者:田山輝明
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/026578.html
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会費納入のお願い
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2009年度総会でご承認いただきました年会費の納入をお願いしております。
未納入の方は、下記の方法にて年会費の納入を行っていただきますようお願い
申し上げます。
○会費の納入方法(いずれかの方法にてお願いいたします)
①指定口座からの自動引落サービス
→http://www.waseda-legal-alumni.jp/?p=68
②銀行振込
→りそな銀行 早稲田支店(420)
早稲田大学稲門法曹会 普通 1484197
③クレジットカードによる支払
→会員専用システムからお願いいたします。
○会費額 年会費 10,000円
ただし、弁護士登録または裁判官もしくは検察官に任官されてから、
10年未満の方は5,000円
※みなさまのまわりの稲門法曹へのお声掛けにご協力お願いいたします。
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会員のみなさまの声をご案内していきたいと考えております。
催し事、出版物、近況等などございましたら、以下までご連絡ください。
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【発行】稲門法曹会
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 法務教育研究センター内
Tel:03-3208-9592 e-mail: tohmon-jimu@list.waseda.jp
URL: http://www.waseda-legal-alumni.jp/
※配信停止をご希望の方は、タイトルに「配信停止」、本文に「氏名」を記載の
うえ、tohmonhoso@list.waseda.jpまでお送りください。
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