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稲門法曹会メールマガジン No.2020-07
2020/7/10 第93号
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┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃○ 修習生だより(73期司法修習生 古川智崇)
┃○ 常任理事会オンライン開催報告
┃○ 2020年度・稲門法曹会講演会企画のご案内
┃○ 稲門法曹出版物案内
┃○ 1年制修士課程(Waseda LL.M.)模擬講義・説明会の
┃ ご案内(早大法学研究科)
┃○ 稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネット
┃ バンキング)のご案内
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修習生だより
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第73期司法修習生 古川智崇
会員の皆様には、平素より格別のお引き立てをいただきありが
とうございます。
第73期司法修習生、大阪修習の古川智崇と申します。
新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大により被害に遭われた
方々には心よりお見舞い申し上げ、一日も早く収束するよう祈念
いたします。
このような状況下でありますが、僭越ながら、大阪修習の様子
をご報告させていただければと存じます。
大阪修習では、1班あたり約30名・全4班の構成で、総勢
123名が司法修習に励んでおります。私は、その中の第2班に
配属となり、分野別修習を①刑事裁判、②弁護、③民事裁判、④
検察の順に見て回ることになりました。
刑事裁判修習では、30名が各3人のグループに分けられ、そ
れぞれが第1刑事部、第2刑事部といったような、刑事裁判所の
各部に振り分けられました。そして、私が配属された部には、非
常に気さくな部長や、瀟洒な右陪席、素朴で英明な左陪席の裁判
官の方々がおられ、全員が非常にお優しい方々でありました。配
属部では、裁判傍聴を中心に修習がされるのですが、裁判の期日
が終わるたびに、何か質問はないか、気になったことはないかと
いうように、修習生のために時間を設けてくださり、どれだけ質
問をしたとしても、懇切丁寧に熱心に答えてくださいました。
大阪という見知らぬ土地に一人放り込まれた私は、そのお人柄
の良さに感涙しました。当然、コミュニケーションの頻度も高く、
お昼ごはんをご一緒させていただくことも多くありました。そし
て、プライベートにおいても、太陽の塔の内部を見学し、温泉に
行こうという話が出ることもありました。
刑裁修習が残り1週間という時期に、裁判員裁判の期日が次々
と取り消されるという情報が矢継ぎ早に入ってきました。新型コ
ロナウイルス感染拡大防止の措置のためということで、不穏な空
気が漂う中、刑裁修習が終わりました。
続くは、弁護修習でした。弁護修習先の事務所では、人徳あふ
れる先生に配属させていただき、本当に多く気を使っていただき、
また、多くのことを経験させていただきました。事務所には、ロ
マンスグレーのダンディーな先生、豪快な先生、朗らかな先生や、
愉快な事務員の方々など、非常に多くの方々に囲まれて修習をさ
せていただきました。担当になった先生の案件だけではなく、事
務所の他の先生方の案件についても多々見学させていただき、現
地調査や無罪費用補償請求書の起案をさせていただくこともあり
ました。
弁護修習が始まって3週間ほど経った頃です。見学させていた
だく予定だった株主総会に司法修習生が参加できないことになり
ました。建物明け渡しの強制執行の立ち会いも見学できなくなり
ました。次から次へと、予定がキャンセルされていき、ふと気が
ついたときには自宅学修となっていました。
自宅学修では、与えられた課題をこなすだけで、何か目新しい
体験ができるわけではありません。ただ漫然と日数が経過してい
くのが分かりました。目新しい体験が自分を突き動かしていたの
だと、この時初めて実感しました。
自宅学修の間に弁護修習が終了し、民事裁判修習が開始しまし
た。自宅から景色が変わらない身としては、弁護修習が終わった
実感も、民裁修習が開始した実感もなく、ただ漫然と時間を過ご
しておりました。
しかし、自宅修習にも終わりが訪れ、研修所から裁判所に通う
許可が下りました。名実ともに民事裁判修習が始まりました。民
裁修習は実質的に3週間しか与えられませんでしたが、この原稿
を書いている現在では、できる限り充実させるために、尽力を注
いで修習に励んでおります。
分野別修習も、残すところ検察修習だけになりましたが、悔い
の残らない修習にするため誠心誠意取り組みたいと存じておりま
す。新型コロナウイルスによって、修習にも悪い影響が及んでし
まっていることは否定できません。しかし、このような困難に挫
けることなく、無事に修習を終わらせるべく努めてまいりたいと
存じます。
拙文ではありましたが、最後まで目を通していただき誠にあり
がとうございました。
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常任理事会オンライン開催報告
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稲門法曹会事務局
2020年7月4日(土)、稲門法曹会常任理事会が開催されました。
今般の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年度の常任理事
会は、インターネットを利用したオンライン会議での開催とさせて
いただきました。
吉岡桂輔会長(東京支部・東京)をはじめ、各支部の副会長及
び常任理事、松村法務研究科長、事務局担当者等が出席し、2019
年度の活動についての報告、2019年度決算、2020年度予算案と事
業計画等についての意見交換が行われました。
また、9月に発行される予定の会報制作状況、司法試験の状況に
ついても報告が行われました。
・報告事項
2019年度事業報告・会費納入状況 等
・決議事項
2019年度決算
2020年度予算・事業計画
2021年度暫定予算・事業計画
2020年10月3日の予定でご案内しております、理事会・総会に
つきましても、状況に鑑みオンライン開催とすることを予定して
おります。
追って本メールマガジンやWebサイトでもご案内致しますので
何卒よろしくお願い致します。
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2020年度・稲門法曹会講演会企画のご案内
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稲門法曹会事務局
昨年大好評を博しました稲門法曹会・春の講演会の第2弾として、
2020年度稲門法曹会・夏の講演会企画を開催させていただく運びと
なりました。
本年度の講演会は、同じく職域稲門会である「早稲田大学・ファイ
ナンス稲門会」との共催企画とし、現在、飛騨信用組合の常勤理事や、
ひだしんイノベーションパートナーズ株式会社の代表取締役を務める
古里圭史(ふるさと けいし)さんを講師に迎え実施いたします。
同氏が企画した地域限定電子通貨「さるぼぼコイン」は衰退する地
方の地域経済を活性化する起爆剤として高い評価と注目を集めていま
す。
今回の講演会企画は全2回構成とさせていただき第1回はファイナ
ンス稲門会の視点から、地域産業の活性化などのお話を、第2回は稲
門法曹会の視点から、地域通貨の法的特質や問題点などに関するお話
をお伺いする予定です。
地方の活性化といわれると、弁護士業とは程遠いとおもわれるかも
しれませんが、新しいことをやろうとすれば常にトラブルはつきまと
うものです。
弁護士のあらたな業務領域についてのヒントが得られるかもしれま
せん。
地方創生・地域活性化に興味をもたれた方は、ぜひ企画にご参加い
ただければ幸いです。
なお、本年は新型コロナウィルス感染症の影響もありますので、オ
ライン方式での開催となります。
第1回の開催は、
2020年8月4日 20時00〜
を予定しておりますので、皆様ご予定ください。
お申し込み方法は追ってご案内致します。
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稲門法曹出版物案内
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■「民事手続法の発展 加藤哲夫先生古稀祝賀論文集」
山本 研/勅使川原和彦ほか 編集委員
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035029.html
■「民法概論 4 債権各論」
山野目章夫 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035212.html
■「不動産登記法[第2版]」
山野目章夫 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035132.html
■「憲法講話」
長谷部恭男 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035032.html
■「注釈日本国憲法 (3)」
長谷部 恭男/編 川岸 令和ほか/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035123.html
■「民法改正と不法行為」
大塚 直/編
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035302.html
■「これからの刑事司法の在り方 池田修先生 前田雅英先生退職記念論文集」
細谷泰暢ほか編著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035535.html
■「現代家族法講座 第1巻 個人、国家と家族」
二宮周平/編集代表 棚村政行/編集担当
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035541.html
■「医事法研究 第2号」
甲斐克則/責任編集
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035558.html
■「精神科医療と医事法」
甲斐克則 編
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035325.html
■「刑法の重要課題をめぐる日中比較法の実践」
甲斐克則 編
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035047.html
■「STOの法務と実務Q&A」
本柳祐介/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035440.html
■「刑事法の理論と実務㈪」
高橋則夫ほか 編集委員
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035488.html
■「書式 民事保全の実務 [全訂6版]」
松本利幸,古谷健二郎/編
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035413.html
■「アメリカ憲法理論史」
ブルース・アッカマン/著 川岸令和ほか/監訳
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035427.html
■「民法講義㈽ 担保物権 〔第3版〕 」
近江幸治 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035391.html
■「民法講義㈼ 物権法 第4版」
近江幸治 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035294.html
■「労働法[第6版] 」
浅倉むつ子/島田陽一/盛 誠吾 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035262.html
■「労働契約法のしくみと企業対応Q&A」
山貴広ほか/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035364.html
■「契約のキホンのキホン」
菊間千乃 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035217.html
■「保証の法律相談」
滝口博一ほか 編著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035161.html
■「商法演習㈵ 会社法」
鳥山恭一・福島洋尚 編
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035269.html
■「法の支配と法治主義」
岡田正則ほか 編訳
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035495.html
■「Law Practice 商法[第4版]」
黒沼悦郎 編著/福島洋尚ほか 著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/023295.html
■「民法 7 親族・相続 [第6版] 」
棚村 政行ほか/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/028100.html
■「弁護士のためのマネー・ローンダリング対策ガイドブック」
小町谷 育子ほか/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035125.html
■「プロセス講義 民法㈵ 総則」
後藤巻則ほか 編
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035218.html
■「先を見通す捜査弁護術 犯罪類型別編」
服部啓一郎 他編著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035069.html
■「ケース別 法的交渉の実務」
奈良輝久 企画/若松 亮/宮坂英司/神田 孝 編集
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035025.html
■「海外子会社のリスク管理と監査実務[第2版]」
長谷川 俊明/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031070.html
■「新しい取締役会の運営と経営判断原則 [第2版]」
長谷川 俊明/著
http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/035002.html
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1年制修士課程(Waseda LL.M.)模擬講義・説明会のご案内
(早大法学研究科)
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早稲田大学法学研究科
早稲田大学法学研究科知的財産法LL.M.コースでは、弁理士、
弁護士、企業法務担当者、研究者等、知的財産法のエキスパート
を目指すハイレベルな社会人の方々が入学され、高林教授らによ
る質の高い授業が展開されております。
第4期生となる2021年4月入学者向けの模擬講義および進学説
明会が以下のとおりオンラインにて開催されます。
是非ご参加ください。
===========
【模擬講義日時】
2020年7月18日(土)15:00~16:30
※模擬講義終了後10分程説明会を開催予定
【模擬講義テーマ】
高林龍教授と学生による『LL.M.知的財産法研究』
~売れ筋商品猫よけマットの形態は不競法で守られるか?~
【詳細・申込方法】
以下リンクをご参照ください。
https://www.waseda.jp/folaw/glaw/5586/
===========
※Waseda LL.M.プログラムの詳細は、以下Webをご参照ください。
https://www.waseda.jp/folaw/glaw/about/llm/
皆様のご参加をお待ちしております。
お問い合わせ先:
早稲田大学大学院法学研究科
03-3232-3924 (担当:大西)
gradlaw@list.waseda.jp
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稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネットバン
キング)のご案内
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早稲田大学大学院法務研究科では、優秀な法曹として嘱望さ
れる能力を持ちながら、経済的な理由から修学が困難な学生に
対し、その夢や志を断念することのないよう「稲門法曹奨学金」
を設置し、皆さまのご支援・ご協力をいただいております。
「稲門法曹奨学金」は、皆さま方からの毎年の寄付金により運営
されるものであり、次年度以降も奨学金を継続するために、さら
に皆さま方からの募金のご協力を仰がねばなりません。
何とぞ、奨学金募金の趣旨をご理解いただき、暖かなご支援と
ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、Webサイトから、クレジットカード・ネットバンキング
でご寄付いただくことも可能ですのでご案内申し上げます。
≪早稲田大学へのご支援をお考えの方へ≫
https://kifu.waseda.jp/
1)右上の「寄付をする」をクリック
2)下記の条件に同意し「寄付を申し込む」をクリック
3)入力サイトでは以下の通り区分の入力をお願いします。
申込者区分:個人
寄付の種類:奨学金
※奨学金を選択すると、下段に指定先が出てきます
指定先:稲門法曹奨学金
上記を選択のうえ、お申込みをお願いいたします。
本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を
貫く志の高い優秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願
し、法科大学院の学生のための奨学金として「稲門法曹奨学金」
を創設し、これまで支援を行ってまいりました。
法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を
呼びかけ、これまで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹
の皆様の熱意に厚く御礼申し上げるとともに、引き続きご支援賜
りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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【発行】稲門法曹会
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1法務教育研究センター内
Tel:03-3208-9592 e-mail: tohmon-jimu@list.waseda.jp
URL: http://www.waseda-legal-alumni.jp/
※配信停止をご希望の方は、タイトルに「配信停止」、本文に
「氏名」を記載のうえ、legal-alumni@list.waseda.jp までお送り
ください。
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