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稲門法曹会メールマガジン No.2025-7 2025/7/10 第153号


稲門法曹会メールマガジン No.2025-7
2025/7/10 第153号
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Index 
〇修習生だより(第78期司法修習生 渡邉隆之)
〇稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネット バンキング)のご案内

修習生だより
第78期修習生 渡邉隆之

はじめまして。第78期司法修習生の渡邉隆之と申します。大分で修習をしております。このたび、修習生だよりを執筆する機会を頂戴しましたこと、心より御礼申し上げます。

分野別修習も第2クールに入り、現在は検察庁で修習しております。 第1クールの刑事裁判修習中に傍聴していた事件について、検察では捜査や公判準備の過程に関するお話を伺うことができ、裁判所と検察の双方を行き来できる修習生という立場を存分に活用していると実感しています。裁判所での期日傍聴のみでは、 当事者がどのように準備を重ねているのか把握しきれない部分もありましたが、検察修習では、事件の送致から起訴、判決の確定、さらには刑の執行に至るまでの一連の流れを自分の目で追うことができ、刑事手続に対する実務的な理解がさらに深まってきたように思います。
検察修習では、 まさに「内部の一員」として様々な業務にあたらせていただいております。午前中に模擬弁解録取を終えた直後、午後には実際の特殊詐欺の受け子事件について配点を受け、実際の弁解録取を任されることとなりました。また、受け子から現金を受け取ったとされる回収役についても配点を受けており、 組織的詐欺の全容解明を目指して、まるで検察官になったかのような心持ちで日々研鑽に励んでいます。そのほかにも、警察への補充捜査の依頼、在宅事件の被疑者・被害者との連絡、取調べ日時の調整など、多岐にわたる経験をさせていただいており、実務に多く触れられることにやりがいを感じると同時に、 学びの機会を惜しみなく提供してくださる環境に心より感謝しています。
私は進路を決めずに修習を始めましたが、法曹三者それぞれの役割や魅力をフラットな視点で見られていることは、自分にとって大きな財産です。これからの修習を通じて実務に対する理解をさらに深く深め、 自分の進むべき道を見定めてまいりたいと考えています。

修習以外の面でも、非常に充実した時間を過ごしております。
大分は自然が豊かな上に、「日本一の温泉県」としても知られています。週末には友人とドライブに出かけ、大自然を満喫した後に温泉で疲れを癒やすという、 贅沢な時間を楽しんでいます。平日も徒歩圏内にある温泉を利用する機会が多く、日々の癒しとなっています。
また、大分県弁護士会の先生方も非常に温かくて親しみやすく、会全体で修習生を支えてくださっていることが伝わってきます。6月末には、JR 駅無人化反対訴訟、旧優生保護法被害大分訴訟、 飯塚事件といった社会的関心の高い訴訟に取り組んでおられる弁護団の合宿に参加させていただきました。そこで各事件の活動に込められた想いや、取り組みの背景について伺うことができました。とりわけ、旧優生保護法訴訟のご報告をいただいた際には、昨年司法試験受験を控えていた頃に、最高裁判所の違憲判決を読み 、 胸を打たれた記憶がよみがえりました。今回の合宿では、その訴訟に関わる弁護士の先生から直接お話を伺うことができ、大きな刺激と学びを得る機会となりました。さらに、野球やフットサルなどのスポーツにもお誘いいただき、熊本や福岡で開催された九弁連大会にも参加させていただきました。野球では、投手が足りな くなり、 経験がほとんどない私が登板して、熊本の先生にデッドボールを当ててしまうハプニングもありましたが(大分の先生からは大したもんだと褒められました笑)、フットサルでは、決勝戦でキーパーを務め、優勝に貢献することができました。このように、週末も先生方との交流に満ちた、実りある日々を送っております。

司法試験についても、ここで触れさせていただきます。7月16日より試験が始まります。私自身、チューターとして微力ながら後輩たちのサポートにあたっております。
思い返せば、試験直前期には「やりたい勉強の半分もできていない」と焦りを感じながら本番に臨んでいました。 それでも、「六法と問題文を見て、思ったことをわかりやすく書いてくるだけ」と気持ちを切り替え、気負わないように試験に向かったことを覚えています。また、受験までのロースクール生活を振り返る中で、大切な友人たちに支えられて楽しく勉強できた日々を思い出し、支えてくれた友人への感謝の気持ちを胸に、 共に学んできた成果を披露しにいくつもりで受験に臨みました。今振り返ってみると、支えてくれた友人たちへの感謝の思いこそが、自分を最後まで奮い立たせてくれた原動力であったと感じています。
今年、早稲田から司法試験に挑まれる皆様のご健闘を心より祈っております。修習は、楽しく、学びに満ちています。 努力の積み重ねが皆様の望まれる将来に結実することを願っております。

最後になりますが、このような貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。引き続き、多くの学びと出会いを大切にしながら、最高の仲間たちと実りある修習生活を送りたいと思います。
今後とも温かくご指導、 ご助言を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

第78期司法修習生 大分修習 渡邉 隆

稲門法曹奨学金への寄付方法のご案内(クレジットカード・ネットバンキング)
早稲田大学大学院法務研究科では、優秀な法曹として嘱望される能力を持ちながら、経済的な理由から修学が困難な学生に対し、その夢や志を断念することのないよう「稲門法曹奨学金」を設置し、皆さまのご支援・ご協力をいただいております。
「稲門法曹奨学金」は、 皆さま方からの毎年の寄付金により運営されるものであり、次年度以降も奨学金を継続するために、さらに皆さま方からの募金のご協力を仰がねばなりません。
何とぞ、奨学金募金の趣旨をご理解いただき、暖かなご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、 Webサイトから、クレジットカード・ネットバンキングでご寄付いただくことも可能ですのでご案内申し上げます。
≪ご支援をお考えの方へ≫
https://kifu.waseda.jp/
1)右上の「寄付をする」をクリック
2)下記の条件に同意し「寄付を申し込む」をクリック
3)入力サイトでは以下の通り区分の入力をお願いします。
 申込者区分:個人
  寄付の種類:奨学金
 ※奨学金を選択すると、下段に指定先が出てきます
 指定先:稲門法曹奨学金(指定なし)
 稲門法曹奨学金(法学未修者向け)
 上記どちらかを選択のうえ、お申し込みをお願いいたします。

  本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。
  法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これまで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
【発行】稲門法曹会
〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1法務教育研究センター内
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