- このメールマガジンは、稲門法曹会会員専用システムにメールアドレスをご登録いただいた方へお送りしています。配信停止をご希望の方は、ページ末尾の手順にてご連絡ください。
- 稲門法曹会HP: http://www.waseda-legal-alumni.jp/
- 2024年10月号より、メール形式を変更してお送りしております。
Index
- 修習生だより(第79期司法修習生 菊地優太)
- ロースクール生だより(早稲田大学大学院法学研究科法曹養成専攻3年 八巻英恵)
- 2026年度稲門祭について
- 稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネットバンキング)のご案内
修習生だより(第79期司法修習生 菊地優太)
稲門法曹会の皆様、はじめまして。79期司法修習生の菊地優太と申します。高松で司法修習に励んでおります。
分野別修習もいよいよ第3クールに入り、刑事裁判修習がスタートしました。がしかし、法廷がちょうど夏季休廷期間に突入してしまいました。裁判傍聴という刑裁修習の花形を心待ちにしていた身としては、出鼻をくじかれたというか、楽しみに訪ねて行ったレストランで、「本日臨時休業」の張り紙を見た気分でした。
とはいえ、休廷期間も起案課題は容赦なく課されます。休廷だろうがなんだろうが、起案は起案として存在し続ける。この理不尽さに最初は少し戸惑いました。裁判傍聴がない分だけ、静かに机に向かう時間だけがやけに長く感じられました。
起案そのものは決して楽ではありませんでした。まるで、讃岐うどんのようにコシの強い起案課題に四苦八苦しました。何度も証拠を読み直して、証拠構造の把握に努め、間接事実の評価に迷い、書いては消しを繰り返す。この地味な繰り返し作業をしながら、ふと手が止まる瞬間が何度もありました。手が止まると、「自分は本当に、来年の今頃、一人の法曹としてやっていけるのだろうか。」との漠然とした不安が頭をよぎります。
目の前に確実に存在するけれど、まだ輪郭のはっきりしない不安を抱く。また起案に戻ると目の前の事例に集中せざるを得なくなり、不安は一旦棚上げされる。そしてまた手が止まると、不安がむくむくと顔を出す。この夏、静まり返った裁判官室で、私はそんな行ったり来たりを繰り返していました。
思えばロースクール時代は、司法試験の合格という一つの明確なゴールに向かって、不安も含めて全部エネルギーに変換できていた気がします。しかし、修習そしてその先の将来への不安は、もう少し輪郭が曖昧で、扱いにくいものだと感じています。何をどれだけ準備すれば安心できるのか、正解が見えない。休廷期間の手持無沙汰な時間は、皮肉にもその曖昧な不安と正面から向き合わされる時間にもなりました。
それでも、不安を抱えながらも目の前の起案や課題に向き合い続けるしかない、というのが今の率直な実感です。先週からようやく夏季休廷が明け、また傍聴が始まり、来週には裁判員裁判も控えています。不安の種は尽きませんが、この夏の静かな時間に考えたことを、変に忘れてしまわず、むしろ今後の糧にしていきたいと思っています。
稲門法曹会の皆様におかれましては、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
ロースクール生だより(早稲田大学大学院法学研究科法曹養成専攻3年 八巻英恵)
法律を学ぶ、その先に-エクスターンシップで得た学び
稲門法曹会の会員の皆様、平素より温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。早稲田大学大学院法学研究科法曹養成専攻3年の八巻英恵と申します。
司法試験という1つの大きな節目を終えたこの夏、私は、2つのエクスターンシップ・プログラムに参加いたしました。これまで培った学修が、実際の現場でどのように生かされているのかを肌で体感する、大変濃密な時間となりました。本稿では、その中でも特に印象に残った経験について綴らせていただきたいと思います。
プログラムの中では、ある刑事事件を題材として弁論を考え、発表する機会がありました。そこでまず、評価を排して事実を丁寧に拾い上げることがいかに難しいかを痛感しました。さらに、そこから説得的な主張を組み立て、裁判官や裁判員に届く言葉や伝え方を考えていくプロセスは、これまでの学修とは異なる新鮮な気づきに満ちていました。
また、家庭問題についての相談業務に同行させていただく機会もありました。切実な悩みを抱える相談者に対し、感情的にならず安心感を抱いてもらうため、呼び方や声のトーンといった細部にまで配慮される相談員の方の姿が強く印象に残っています。特に子どもと接する際、大人の想像以上に子どもが敏感に大人の態度や感情を読み取っているということをご経験とともに伺い、一層身が引き締まる思いでした。法律の知識だけでなく、目の前の人の置かれた状況や気持ちに寄り添う姿勢がいかに重要であるかを改めて実感しております。
この他にも本稿では語りきれない多くの学びがあり、机上の学修だけでは得られない実務の難しさに触れ、法曹を目指す決意を一層新たにする夏となりました。
最後になりますが、ご指導くださったエクスターンシップ先の皆様に心より御礼申し上げます。今回の貴重な学びを胸に刻み、今後も一層精進してまいります。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2026年度稲門祭について
2026年10月18日(日)、早稲田大学早稲田キャンパスにおいて、稲門祭(早稲田校友会主催のイベント)が開催されます。
※稲門祭Webサイト http://www.wasedaalumni.jp/tomonsai
稲門法曹会では例年通り、無料法律相談会を実施いたします。8号館正面玄関前近くにブースを構える予定です。大人の早稲田祭、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。いらした際には是非稲門法曹会ブースにもお立ち寄りください。
稲門法曹奨学金への寄付方法(クレジットカード・ネットバンキング)のご案内
早稲田大学大学院法務研究科では、優秀な法曹として嘱望される能力を持ちながら、経済的な理由から修学が困難な学生に対し、その夢や志を断念することのないよう「稲門法曹奨学金」を設置し、皆さまのご支援・ご協力をいただいております。
「稲門法曹奨学金」は、皆さま方からの毎年の寄付金により運営されるものであり、次年度以降も奨学金を継続するために、さらに皆さま方からの募金のご協力を仰がねばなりません。
何とぞ、奨学金募金の趣旨をご理解いただき、暖かなご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、Webサイトから、クレジットカード・ネットバンキングでご寄付いただくことも可能ですのでご案内申し上げます。
≪早稲田大学へのご支援をお考えの方へ≫
1)右上の「寄付をする」をクリック
2)下記の条件に同意し「寄付を申し込む」をクリック
3)入力サイトでは以下の通り区分の入力をお願いします。
申込者区分:個人
寄付の種類:奨学金
※奨学金を選択すると、下段に指定先が出てきます
指定先:稲門法曹奨学金(指定なし)
稲門法曹奨学金(法学未修者向け)
上記どちらかを選択のうえ、お申し込みをお願いいたします。
本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。
法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これまで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
発行
稲門法曹会
〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1法務教育研究センター内
e-mail: tohmon-jimu★list.waseda.jp
※(★)を@に読みかえてください
URL: http://www.waseda-legal-alumni.jp/
配信停止をご希望の方は、タイトルに「配信停止」、本文に「氏名」を記載のうえ、legal-alumni★list.waseda.jpまでお送りください。※(★)を@に読みかえてください