メールマガジン

稲門法曹会メールマガジン 第36号 No.2015-11

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   稲門法曹会メールマガジン No.2015-11
                   2015/11/10 第36号

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◇稲門法曹会HP:http://www.waseda-legal-alumni.jp/

┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃● 全国稲門法曹会だより
┃○ 修習生だより
┃● 稲門法曹会理事会・総会・記念講演会・懇親会開催のご報告
┃○ 水地啓子先生講演会のご報告
┃○ 稲門祭出店のご報告
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  全国稲門法曹会だより
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                             北海道稲門法曹会
                             弁護士 丸尾正美

  49期の丸尾です。私は元早大図書館員であり、今や新幹線の停まる「本庄早
 稲田」の本庄高等学院に長く勤務していました。入学した年は100周年で西原
 総長、就職先の図書館長は奥島先生でした。

  先輩の村松弘康(29期)・肘井博行(38期)の両先生に尻を叩かれながら、
 我らが母校のために北の大地で何かできないかと思案しております

  道内には函館・札幌・旭川・釧路と4つの弁護士会があり、冬場の当番弁護士
 は派遣先によってはまさに命がけということもあります。道内出張でも時には飛
 行機、時には高速バスで3時間半、時には1泊と苦労は絶えません。

  道内各会の良い点はよそ者でも平気で受け入れるその開放性でしょうか。私も
 東京生まれの東京育ち、群馬前橋修習で縁もゆかりもない中、来道しました。ま
 た登録替えの先生も少なくありません。

  道内弁護士はやはり北大勢が圧倒的ですが、稲門出身者も最近はかなり目立つ
 ようになりました。昔のように早大学部出身というだけでなく、他大学でもロー
 スクールが早稲田という方も増えています。

  もっともそれだけに稲門出身者を判別するのが難しく新入会員の情報把握に四
 苦八苦している状況です。

  年に1度の総会には大学からの先生をお招きしており、今後はセミナーなども
 積極的に開催していきたいと考えています。転勤してきた裁判官・検察官の皆様
 もよろしくお声掛け下さい。

  おまけに一言。ワセダもいいかげん地方入試を始めたらどうでしょう。明治・
 中央・法政とそろって札幌会場を設けている中、地方重視のはずのワセダが殿様
 商売では・・・。

  試験官その他の入試業務にも携わってその大変さは身に染みていますが、今や
 函館、そして札幌にも新幹線が停まる時代がもうすぐそこです。宜しくご検討い
 ただきたいと思います。
                                   以上

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  修習生だより
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                       第68期司法修習生 李 未希

  水の都という名にふさわしく、中之島とよばれるエリアを流れる川のすぐそば
 に大阪地方高等裁判所は建っている。裁判所の数歩先にある弁護士会館の大きな
 窓からは水辺が美しく望め、晴れた日には水面の照り返しがまぶしいほどである。

  大阪での修習が開始してからはや10ヶ月が経過した。選択型修習を除く実務
 修習は8月中旬までであったが、その間は検察庁、裁判所刑事部、弁護士事務所、
 そして裁判所民事部をあっという間に駆抜けたような目まぐるしい日々であった。

  検察修習では、5つの事件の取調べを行うことができた。人と話す難しさを感
 じたが、取調べをする側でも被疑者と話をして一緒に辛くなったり、笑ったりす
 ることもあってよいのだということを検察官から学んだ。

  今もふとした瞬間に自分が担当した被疑者がどうしているのかと気にかかるこ
 とがある。更生し、幸せに過ごしていればいいなと願う。

  裁判修習では、裁判官による考え方の違いを感じることができた。刑事模擬裁
 判でさんざんな検察官役をしてしまったことが悔やまれる。

  弁護修習では、交渉や打合せが多く見たいとの希望を担当弁護士の先生に伝え
 ていたこともあり、多数の交渉・打合せに同席させて頂いた。クライアントとの
 距離が近く、相手を「御社」ではなく「うち」と呼んでいたのが印象的だった。

  全体として、大阪の温かさを肌で感じた実務修習だった。どちらが取調べられ
 ているのか分からないほど絶え間なく話しかけてくる被疑者もいれば、被告人質
 問で早口になりすぎて書記官に制される弁護人もいる。

  熱くなりすぎたのか、弁論準備手続において関西弁で激しく言い合う弁護人も
 いる(これはさすがに稀であるが)。このような光景をみているとやはりここは
 大阪だなあと不思議と安らぎを感じたものだった。

  先日、1ヶ月半の集合修習を終えて埼玉の和光から帰阪し、大阪の景色の美し
 さと人の温かさを改めて感じてほっとした気持ちになった。何度通っても見とれ
 るほど美しい夜の大阪市中央公会堂を帰り道に眺めることができるのも残りわず
 かとなった。

  実務修習はそれぞれ期間が短く、寂しい思いもしたが、いつも最後には色々な
 方が私たち修習生に向け、「また会えると思うから」と言って下さったのが印象
 的であった。いつか修習で出会った方たちに、一人前の姿で会い、この大阪の地
 にも恩返しができればと願うばかりである。

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  稲門法曹会理事会・総会・記念講演会・懇親会開催のご報告
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  去る10月24日(土)に、リーガロイヤルホテル東京にて、稲門法曹会理事会、
 総会を開催いたしました。議事を滞りなく終えて、引き続き、記念講演となりま
 した。

  今年の記念講演は、多比羅誠弁護士(ひいらぎ総合法律事務所)による「倒産
 弁護士への道 -若き法曹のために-」でした。エキスパートならではのお話を
 いただき、若手法曹を力強く激励していただきました。

  記念講演会の後、懇親会が開催されました。会場には、今年の司法試験合格者
 を含め、多くの稲門法曹の方にご参加いただきました。

  今年は、2期、7期、12期、17期、22期、27期、32期、37期、42期、47期、52期、
 57期、62期、67期がホームカミング対象修習期となっており、記念撮影を行いま
 した。

  また、今年の司法試験合格者を対象に、記念品として稲門法曹会オリジナル名
 刺入れを配布しました。ぜひご活用いただき、修習先での稲門法曹ネットワーク
 の構築に役立てていただければと思います。

  今年も大変盛り上がり、充実した会となりました。来年も同時期頃に開催を予
 定しておりますので、ぜひ、ご参加ください。

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  水地啓子先生講演会のご報告
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                  早稲田大学法務教育研究センター 助手
                               松岡佐知子

  2015年9月30日、早稲田大学27号館にて、水地啓子先生(稲門法曹会副会長)
 の講演会が開催されました。

  この講演会は、本学法務研究科において進行中のFemale Lawyers Project
(女性法曹輩出促進プロジェクト)の一環として企画され、稲門法曹会が後援して
 開催されました。

  当日は、当研究科の在校生に加えて、本学法学部の学生や司法試験合格者等、
 約50名が集まり、会場は熱気に包まれました。

  講演会では、学生のために、一般的な弁護士業務内容や、弁護士会の業務や意
 思決定方法等について、ご紹介いただきました。

  考えてみればとても当たり前なのですが、弁護士自治確保のため、補助金等を
 受けることなく、弁護士会費で全てを賄っていると聞き、目から鱗が落ちる思い
 をしました。

  また、弁護士会内で、どのような方がどのようなお仕事をされているのか等、
 知ることができました。

  さらに、現在の法曹界と女性法曹の話の中では、弁護士会の執行部レベルに女
 性が少ないとのご指摘がありました。今年は日弁連の副会長に女性がいないため
 2人の女性弁護士が会長特別補佐として日弁連執行部に参加しているそうです。

  意思決定レベルに女性を増やせるかどうかが、弁護士会の今後の課題の1つな
 のだと感じました。

  最後に、学生に対して、弁護士業はとてもおもしろくやりがいのある仕事なの
 で、必ず来ていただきたい、という力強いメッセージをいただきました。

  学生の皆さんも、とても勉強になったと喜んでいました。私自身、パワフルに
 ご活躍されている水地先生のお話を伺い、大変刺激を受けました。

  学生だけではなく、若手弁護士にもぜひ聞いて欲しい内容だったと思います。
 本当にありがとうございました。
                                   以上

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  稲門祭出店のご報告
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  今年も去る10月18日(日)に、早稲田大学にて開催された「2015稲門祭」に無
 料法律相談のブースを出店いたしました。

  快晴で暖かく爽やかな日和で、来場者も多く、ブースにも多くの方々が相談に
 来られ、事務局以外からも会員の有志数名に相談を担当していただきました。あ
 りがとうございました。

  稲門祭へいらした会員の方や別ブースにて出店されていた会員の方にもお立ち
 寄りいただき、交流の機会を得ることができたことも収穫でした。

  また、ご近所でブースを出されていた他稲門会の方々とも積極的に交流を行い
 ました。

  鎌田薫総長も稲門法曹会のブースに立ち寄られ、大隈講堂前での稲門祭グラン
 ドフィナーレの後には、稲門法曹会事務局ともとしばし歓談いたしました。

  来年以降も、稲門祭に出店する予定でございます。来年はさらに多くの稲門法
 曹にお集まりいただき、稲門祭を楽しみつつ、稲門祭参加のみなさまに法律相談
 の機会を設けられればと考えております。

  当日の様子は稲門法曹会Facebookページにてご覧いただけます。
   https://ja-jp.facebook.com/waseda.legal.alumni/

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  ご支援・ご協力のお願い
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  本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優
 秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための
 奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。

  法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これ
 まで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上
 げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 ・稲門法曹奨学金へのご支援のお申込:こちらをご参照ください。
        http://www.waseda.jp/folaw/gwls/alumini/support/

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【発行】稲門法曹会
  〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 法務教育研究センター内
         Tel:03-3208-9592 e-mail: tohmon-jimu@list.waseda.jp
      URL: http://www.waseda-legal-alumni.jp/
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