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稲門法曹会メールマガジン 第43号 No.2016-06

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   稲門法曹会メールマガジン No.2016-06
                   2016/06/10 第43号

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┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃● 一弁稲門会総会レポート
┃○ 修習生だより
┃● 司法試験・短答式結果速報
┃○ 出版物案内
┃● ファイナンス稲門会・Fintechセミナーのご案内
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  一弁稲門会総会レポート
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                                                                松岡佐知子

    一弁稲門会の総会・懇親会が、平成28年5月21日(土)午後2時から、鉄鋼
  会館において開催されました。
    当日は、60名余りの方が参加され、盛会となりました。

    総会では、まず、星徳行会長から開会のご挨拶がありました。
    その後、47名の理事が選任され、活動報告および会計報告が行われました。

    また、稲門法曹会事務局長・前早稲田大学大学院法務研究科長である石田眞先生
  から、稲門法曹会の各種活動等をご紹介いただきました。
    現在の会員数が約5000人であるとのお話に、会場がどよめいていました。

    さらに、早稲田大学大学院法務研究科教務主任の秋山靖浩先生から、最近の法務
  研究科の取組みや、学生の様子等をご紹介いただきました。

    その後、会場を移動して懇親会が開かれ、斉田国太郎先生から乾杯のご発声をい
  ただきました。

    会場が歓談の声で盛り上がる頃、新入会員である68期の先生方の自己紹介があ
  りました。
    フレッシュな雰囲気溢れる自己紹介に、会場全体が若返るようでした。

    最後は、全員で校歌を斉唱し、閉会となりました。

    一弁稲門会の総会は久しぶりの開催でしたが、大御所の先生から若手の先生まで
  数多くご参加いただき、各世代の交流もあり、大変盛り上がりました。
    来年以降も、貴重な交流の場となるのではないかと思います。

    稲門法曹会からお越しいただいた石田先生、法務研究科からお越しいただいた秋
  山先生には、心から御礼申し上げます。
    誠にありがとうございました。

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  修習生だより
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                                                               久松琢也

    第69期司法修習生の久松琢也です。
    実務修習の配属地は東京です。
    刑裁修習、検察修習を経て、現在は民裁修習をしております。

    東京での修習の噂として、修習生の人数が多くほとんど同期の顔がわからないし、
  親密な同期が作れない、法曹三者と修習生の距離が遠い、実務修習も刺激的な体験
  がないという話をよく聞きます。

    そんなことはないだろうと思い、実務修習に入ったわけですが、噂は噂に過ぎま
  せんでした。

    確かに、東京に配属される修習生は約200人と多く、今でも全然顔がわからない
  人は数多くおります。

    しかし、東京では4つの班に分かれて行動するので、その班にいる同期約70人全
  員の顔と名前が一致します。
    もちろん、顔と名前の一致どころではありません。

    刑裁で一緒の部に配属されたメンバー、検察で共に行動したメンバーは、厳しく
  も濃密な時間を過ごしたこともあり、修習後何の予定もなく集まったり、お互いの
  家に行ったり、旅行に行ったり、裁判所のエレベーターで偶然出会ってニヤリとし
  合ったり、ちょっとキツい冗談を言い合ったり楽しく過ごしています。

    また、検察修習では、班の70人が全員同じ部屋に収容されているので、上記メン
  バー以外の人ともかなり親密な時間を共有できました。
    上の噂は嘘であると判明しました。

    法曹関係者と修習生の距離も東京だからといって遠いわけではありません。
    私は特に検察修習での決裁官との関係が印象に残っています。

    検察の決裁においては、決裁官に対して事案を簡潔に説明すること、評価を交えず
  に事実を伝えること、自らの考えを的確に説得的に表現することが求められていまし
  た。

    他の修習地での決裁も、同様のことが求められていると思います。
    しかし、東京の決裁はこれに加え、決裁官が凄みのある声を有する強面(白髪オー
  ルバック、笑顔なし)です。
    私も、睨まれながら「で?」、と言われ、言葉に詰まり狼狽したことがあります。

    しかし、決裁を何度も受けるうちに、修習生が皆、決裁官の修習生に対する愛を感
  じ、緊張しつつも決裁官とのやり取りを楽しんでいたように思います。

    検察の決裁でこんな面白いやり取りをしたという話は、今でも修習生同士の飲み会
  での最高の酒の肴です。

    また、修習後には、決裁官と(他の検察官や事務官の方々も参加していました)桜
  を見ながら皇居ランをしました。

    このように、検察修習では決裁官と濃密な時間を過ごし、検察修習が終わった今で
  も連絡を取り続けています。
    法曹と距離が遠いという噂は嘘であることおわかりいただけたでしょうか。

    東京修習においても刺激的な体験が数多くあります。

    少年部修習では、少年の家庭環境、生活状況、幼少時の親からの愛の受け方、性格
  などをしっかりと見つめ、犯罪を至った根本原因にまで立ち入って少年の今後を考え
  ました。
    ここでの分析の視点は、他の修習でも活きました。

    例えば、検察修習では、表面的でない真に再犯防止につながる解決策を班員と議論
  し被疑者と接することができました。
    日々、人に向き合う法曹の仕事の醍醐味を感じ、刺激ばかりです。

    このように、東京で私は充実した修習ライフを送っていますが、どれも積極的に行
  動した結果だと思っています。

    実務修習も半分は終わってしまいましたが、法曹にかかわるあらゆるものを見てや
  ろう、これからもこの姿勢で取り組んでいきたいと思います。

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  司法試験・短答式結果速報
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    平成28年6月2日、平成28年度司法試験の短答式結果が発表されました。

    全体では、受験者数6,899人に対し合格者数は4,621人、合格率は
  66.98%でした。

    早稲田大学大学院法務研究科は、受験者数424人に対し合格者数は341人、
  合格者数では中央大学と並んで1位となりました。

    合格率では、本校は80.42%であり、一橋大学(81.1%)に次いで
  2位となりました。

    合格率1位は一橋大学で、以下、2位早稲田大学、3位慶應義塾大学、4位
  神戸大学、5位東京大学と続いています。

    短答式結果の詳細は下記URL(法務省サイト)をご覧ください。
    なお、最終合格発表は、平成28年9月6日(火)の予定です。
    http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00129.html

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  出版物案内
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         稲門法曹の新刊(5月+4月+3月分)

    ■「執行関係訴訟の理論と実務」
      内田義厚 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030085.html

    ■「刑法総論 [第3版]」
      山口厚 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/006864.html

    ■「刑法各論」
      松原芳博 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029853.html

    ■「憲法の理性 [増補新装版]」
      長谷部 恭男 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030041.html

    ■「持続可能社会への転換と法・法律学」
      楜澤能生 編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029879.html

    ■「国際私法」
      木棚照一 編著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029966.html

    ■「離婚をめぐる親権・監護権の実務」
      近藤 ルミ子/西口 元 編集 榊原 富士子/永嶋 久美子/中溝 明子/山本 佳子 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030033.html

    ■「18歳からはじめる憲法[第2版]
      水島朝穂 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030218.html

    ■「憲法 [第4版]」
      川岸 令和/遠藤 美奈/君塚 正臣/藤井 樹也/高橋 義人 共著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029991.html

    ■「会社法のみちしるべ」
      大塚英明 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029928.html

    ■「合同会社のモデル定款」
      江頭憲治郎 編著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030170.html

    ■「環境法研究第4号 [特集]アスベスト」
      大塚 直 責任編集
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030131.html

    ■「刑法原論」
      曽根威彦 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029954.html

    ■「刑法研究 上巻[総論]」「刑法研究 下巻[各論]」
      野村 稔 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029609.html
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029611.html

    ■「国際海洋法[第二版] 」
      林 司宣/島田征夫/古賀 衛 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/021809.html

    ■「成年後見読本[第2版] 」
      田山輝明 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029744.html

    ■「労働法 実務解説 4 人事」
      井上幸夫 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030006.html

    ■「スクイーズ・アウトと株価決定の実務」
      内藤良祐 編著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030157.html

    ■「秘密保持契約の実務」
      森本 大介/石川 智也/濱野 敏彦 編著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/029925.html

    ■「挑戦する交通事件弁護」
      高山 俊吉/永井 崇志/赤坂 裕志 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030088.html

    ■「保険業務のコンプライアンス [第3版] 」
      中原 健夫/山本 啓太/関 秀忠/岡本 大毅 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/030036.html

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  ファイナンス稲門会・Fintechセミナーのご案内
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    ファイナンス稲門会から、下記の案内がありましたので、会員の皆様にお知ら
  せいたします。

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                    【Fintechセミナー詳細】

    テーマ:「Fintech最新事情」

    日時:2016年6月22日(水) 19:00 – 22:00 (開場 18:45)

    会場:Quick Square
       株式会社QUICK(日本橋三井タワー14F,、日本橋室町2-1-1)
            *最寄駅:三越前駅
       http://corporate.quick.co.jp/corporate/access/

    講演者:株式会社ZUU 代表取締役社長兼CEO 冨田和成氏

    懇親会:講演会終了後、20:30より同会場内にて開催

    参加費:ファイナンス稲門会会員3,000円
          非会員 5,000円 →当日ファイナンス稲門会ご入会の場合、会員価格を
                             適用します。
           (年会費:10,000円 大学、および大学院卒業後5年間の方は5,000円)
            ※早稲田大学ご出身でない方もご参加いただけます。

    参加募集人数:120名

    ◆冨田和成氏略歴 http://zuu.co.jp/company/ceo_message

      大学在学中にソーシャルマーケティングにて起業。
      2006年に一橋大学を卒業後、野村證券株式会社に入社。

      支店営業にて同年代のトップセールスや会社史上最年少記録を樹立し、最年少
    で本社の超富裕層向けプライベートバンク部門に異動。

      その後シンガポールへの駐在とビジネススクールへの留学やタイへの駐在を経
    て、本店ウェルスマネジメント部で金融資産10億円以上の企業オーナー等への事
    業承継や資産運用・管理などのコンサルティングを担当。

      2013年3月に野村證券を退職し、株式会社ZUU代表取締役に就任。
      現在は日経マネーなど複数のメディアにて連載を持つなど、本業とシナジーの
    ある分野において金融専門家としての活動も行っている。

      一橋大学経済学部卒業、シンガポールマネジメント大学ビジネススクール修了
    (MBA)

      近著:『大富豪が実践しているお金の哲学』(クロスメディア・パブリッシング、
    2016年5月2日発売)

    ◆参加申込み:参加ご希望の方は下記のURLよりお申込みください。

    「ファイナンス稲門会 フィンテックセミナー申込みフォーム」
    https://docs.google.com/forms/d/1x3qgpmSJafV5yD6v43mjYSVtfygOhv2CcX4IRepando/viewform?c=0&w=1&usp=mail_form_link

    皆様のご参加をお待ちいたしております。

    【次回セミナーご案内】 8月25日(木) シェアリングエコノミーセミナー
      日本を代表するシェアリングエコノミー企業である株式会社スペースマーケット
    の代表取締役社長で、シェアリングエコノミー協会代表理事も務められる重松大輔氏
    (2000年法学部卒)と、早稲田大学ビジネススクール根来研究科長をお招きし、最新
    事情や経営学的な分析についてお話しいただきます。

      日時:2016年8月25日(木) 19:00~
      会場:QUICK Square
      会費:会員3,000円、非会員5,000円

      ご参加申込みは、また追ってメールを配信させていただきます。どうぞお楽しみに。
      重松大輔氏 http://sogyotecho.jp/shigematsu-interview/
      根来龍之教授 https://www.waseda.jp/fcom/wbs/other/1092

    ◆ファイナンス稲門会 http://www.finance-tomonkai.com/
      ファイナンス稲門会は、金融・証券・保険といった業種に限らず、金融・ファイナ
    ンス業務に興味を持つ一般企業や商社などで財務・経理・為替などを専門とする早稲
    田大学・大学院卒業生を広く対象とし、現在約1,000名の会員が在籍しております。

      Facebookページ : https://www.facebook.com/finance.tomonkai

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  ご支援・ご協力のお願い
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  本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優
 秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための
 奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。

  法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これ
 まで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上
 げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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        http://www.waseda.jp/folaw/gwls/alumini/support/

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【発行】稲門法曹会
  〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 法務教育研究センター内
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