メールマガジン

稲門法曹会メールマガジン 第46号 No.2016-09

-*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–

稲門法曹会メールマガジン No.2016-09
2016/09/13 第46号

-*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–
◇このメールマガジンは、稲門法曹会会員専用システムにメールアドレスを
ご登録いただいた方へお送りしています。配信停止をご希望の方は、メール末
尾の手順にてご連絡ください。

◇稲門法曹会HP:http://www.waseda-legal-alumni.jp/

┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃○ 司法試験結果速報
┃● リレーエッセイ
┃○ 修習生だより
┃● 稲門法曹会総会・記念講演会・合格祝賀会のご案内
┃○ 稲門祭のご案内
┃● 早稲田大学法務研究論叢発刊のご案内
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆──────────────────────────────────────◆
司法試験結果速報
◆──────────────────────────────────────◆

司法試験結果速報

平成28年9月6日、平成28年度司法試験の最終結果が発表されました。

全体では、受験者数6,899人に対し最終合格者数は1,583人でした。

早稲田大学大学院法務研究科は、受験者数424人に対し最終合格者数は
152人、合格者数では、慶応大学(155人)に次いで2位となりました。
(なお、予備試験合格者は235人。)

早稲田大学大学院法務研究科の対受験者合格率は35.8%、短答合格後
論文合格率は44.6%でした。

全体の合格者数が減少する中、早稲田大学大学院法務研究科は、合格者数、
合格率ともにアップするという喜ばしい結果でした。

結果の詳細は、下記URL(法務省サイト)をご覧ください。
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00126.html

◆──────────────────────────────────────◆
リレーエッセイ
◆──────────────────────────────────────◆

第67期 弁護士 清水秀俊

67期弁護士の清水秀俊と申します。
早稲田リーガルコモンズ法律事務所にてアソシエイトとして勤務しており
ます。

私は、上京後、早稲田大学法学部へ入学し、早稲田大学大学院法務研究科、
そして早稲田リーガルコモンズ法律事務所とここ10年ほど早稲田にどっぷ
り漬かって暮らしてきました。

私にとって、早稲田は第二の故郷といえる場所なのですが、今年の11月1
日をもって、この都の西北での生活もいったん終了し、都の西の彼方にある
我が地元、山口県山口市へUターンすることになりました。

Uターン後は、父の事務所である、清水法律事務所にて勤務をします。
父との二人三脚で七転八倒の新生活が始まることを今から楽しみにしてお
ります。

私が在籍している早稲田リーガルコモンズ法律事務所は、若手養成を特色
とした事務所であり、私はここに第2期アソシエイトとして入所しました。
アソシエイトは、2年間事務所に在籍して研鑽を積み、独立もしくは移籍
をする決まりと一応なっています。
私も、当初から2年後に山口にUターンすることを前提として入所しました。

そんな事務所での2年間では、民事刑事についてのイロハはもちろんです
が、弁護士がいかにその枠にとらわれない自由な自営業なのかを学んだと思
っています。
この「自由さ」は、山口に戻っても忘れないようにしたいなと思っています。

特に、山口県は、県内の弁護士が160数名であり、まだまだリーガルアク
セスという面では未開拓な面があるのではないかと思います。
また少子高齢化著しい地域でもあり、過疎化への対応は本当に急務だと思
います。
こういった地域が抱える問題の解決に、自分も何らかの形で貢献できたら
と考えております。

また、自分自身、父が弁護士のくせに、法学部に入るまで全く法律の「ほ」
の字も知らなかったことへの反省から、法教育に関われればと考えており、
特に、中高生に生の法律に触れてもらう機会を作り、そこで、法律って結構
使えるんだということを知ってもらいたいななどと思っています。

私の法曹としての基礎は、間違いなく早稲田で形作られました。
10年間造り続けてきた基礎はそれなりに強い揺れにも耐えられると確信
しております。

慣れ親しんだ東京を離れるのは後ろ髪が引き抜かれて禿げそうな思いです
が、山口に帰っても、早稲田魂を忘れず、引き続き法曹として精進していき
たいと思います。

◆──────────────────────────────────────◆
修習生だより
◆──────────────────────────────────────◆

第69期司法修習生 本田陽子

はじめに:
はじめまして。第69期司法修習生の本田陽子と申します。
配属地は東京です。
今は、約8か月にわたる実務修習を終え、和光の司法研修所に戻り、集合
修習中で、開始2週間弱で6本の即日起案を終えたところです。

東京修習は、配属される修習生の数が多いことや、法曹三者との関係が希
薄であるという噂のせいか、残念ながら修習生にはあまり人気がないみたい
です…。
今回の修習生便りでは、私の体験とともに、東京修習の魅力について書か
せていただきたいと思います。

魅力その1:少人数の班編成

配属される修習生の数ですが、確かに、東京に配属される修習生の数は約
200名とかなりの大所帯です。

しかし、東京修習では、実務修習は4班(約70名)に分かれて行い、か
つ、民事裁判修習では2~3人、刑事裁判修習では6人、検察修習では3~
4人で1班の班に分かれて日々の修習を行うので、実際には、少数精鋭で、
かなり密な人間関係を築くことができます。

そして、各実務修習ごとに違う修習生と班を組むことになるので、多くの
修習生と交流することができる点も魅力的です。

魅力その2:修習生の幅広い年齢層、多様なバックグラウンド

東京修習の特色の1つとして、年齢層が幅広いということが挙げられると
思います。
バックグラウンドも多様で、法学部以外の学部出身の方、法律系以外の職
歴を持っている方、お母さんをしている方等も多くいらっしゃいます。

実際に、私と同じ班だった修習生は30代や50代の方でしたが、同じ事
件を検討していても、全く異なる視点で事件をとらえていたり、前職の経験
や人生経験を活かしていたりと、事件検討等を通じて、とても多くの刺激を
受けました。

このような広い年齢層、多様なバックグラウンドを持った修習生と班を組
んで、修習を行える点も東京修習の大きな魅力であると感じています。

魅力その3:法曹三者との関係

実務修習中の法曹三者との関係についてですが、多くの修習生が懸念する
ような希薄な関係しか築けないということは全くありませんでした。

どの修習地に配属されても同じかと思いますが、法曹三者はとても忙しく、
待ちの姿勢では有意義な修習生活を送ることができません。
しかし、修習生の側から、積極的に希望を伝えたり、質問をしたりと攻め
の姿勢で取り組めば、法曹三者は、可能な限り希望に沿うようにしてくれた
り、質問に答えてくれます。

大型の訴訟が終われば、打ち上げに修習生も誘ってくださり、事件を離れ
て話をさせていただく機会も多くありました。
また、争点整理や事実認定以外の部分でも、訴額算定や利息の計算方法等、
実務に出てからすぐに役立つ知識等も非常に手厚く指導していただきました。

このように、東京修習だからといって、法曹三者と希薄な関係しか築けな
いということは全くありませんし、むしろ手厚い指導をしていただける点、
実際の勤務地である東京の独自ルール等について教えていただける点でも、
東京修習は魅力があると感じています。

魅力その4:事件の数・種類の豊富さ

東京修習の特色として、事件数が多く、大型の国賠訴訟、広く報道される
ような有名事件等も提起されるため、事件の種類も豊富で、様々な分野を経
験することができる点でとても魅力的です。

私自身、民事裁判修習では、自分の興味のある分野はもちろん、それ以外
の分野についても多くの記録を検討させていただき、実際に裁判官と意見交
換をさせてもらうことができ、自身の見分を深めることができました。

このように、様々な分野の事件に触れることで、自分の働き方の幅、視野
が広げることができる点で、東京修習は非常に魅力的であると感じています。

まとめ:
このように魅力たっぷりの濃密な実務修習を経て、現在に至るわけですが、
実務修習で学んできたことをブラッシュアップし、身につけるべく、残りの
集合修習、選択修習でも積極的に修習に取り組んで参りたいと思います。

◆──────────────────────────────────────◆
稲門法曹会総会・記念講演会・合格祝賀会のご案内
◆──────────────────────────────────────◆

稲門法曹会事務局

*稲門法曹会総会、記念講演会、懇親会(合格祝賀会)のご案内*

2016年度稲門法曹会総会、記念講演会、合格祝賀会を下記のとおり実
施いたします。会員の皆様におかれましては、ぜひご参加くださいますよう
お願いいたします。

日時:2016年10月29日(土)

場所:リーガロイヤルホテル東京3階ロイヤルホール・

会費:合格者・修習生…招待(無料)
新人法曹(1~3年目、66期~68期)…3,000円
4年目以降…8,000円

備考:当日、ホームカミングデー対象修習期(※)の方は対象修習期ごと
に記念撮影を行い、後日郵送させていただきます。
(※)3期、8期、13期、18期、23期、28期、33期、
38期、43期、48期、53期、58期、63期、68期

<タイムスケジュール>
13:00-13:40 総会

14:00-14:40 記念講演会
講師:榊原富士子先生(弁護士・さかきばら法律事務所)

14:40-      懇親会(合格祝賀会)
※稲門法曹会、早稲田ロースクール稲門会、法務研究科・
法務教育研究センター合同企画

なお、司法試験合格者の皆様には、記念品として名刺入れを無料で贈呈い
たします。ぜひ奮ってご参加ください。

◆──────────────────────────────────────◆
稲門祭のご案内(参加者募集)
◆──────────────────────────────────────◆

稲門法曹会事務局

来る2016年10月23日(日)、早稲田大学早稲田キャンパスにおいて、
今年も稲門祭(早稲田校友会主催のイベント)が開催されます。

稲門法曹会では、昨年に引き続き、無料法律相談会を実施いたします。

現在、稲門法曹会事務局では、この無料法律相談会にて法律相談をご担当
いただける会員の方を募集しております。
裁判官、検察官、教員の方等、直接法律相談をご担当いただけない方には、
他稲門会との渉外をご担当いただくことも可能です。

ご担当いただける会員の方は、下記のとおり、事務局宛にご連絡ください
ますようお願いいたします。

皆様のご参加をお待ちしております。

*****************************************************************

ご担当いただける方は、以下の事項を下記連絡先までご連絡くださいます
ようお願い申し上げます。
ご連絡をいただいた後、事務局から、当日のご集合場所、時間等について
ご連絡差し上げます。

1.お名前
2.ご希望の担当時間(以下の~のうちいずれか1つ)
午前10時~12時
午前12時~午後2時
午後2時~4時
※当日は3シフト制で法律相談または渉外をご担当いただく予定です。
3.ご所属、司法修習期
4.ご連絡先

<連絡先>
tohmon-jimu@list.waseda.jp

なお、大変恐縮ですが、担当人数が上限に達した場合には、お断りする可
能性もございますので、何卒ご了承ください。

◆──────────────────────────────────────◆
早稲田大学法務研究論叢 発行のご案内
◆──────────────────────────────────────◆

早稲田大学法務教育研究センター・早稲田大学大学院法務研究科は、この
たび、紀要として「早稲田大学法務研究論叢」を発刊いたしました。

本紀要では、法務教育研究センターまたは大学院法務研究科の関与する講
演会・シンポジウムの記録のほか、法務教育研究センターが認めた共同研究
の研究成果、法学学術院教員の論説や判例研究・翻訳などの「法務研究」に関
する研究成果等を掲載してまいります。

第1号(創刊号)の目次は以下の通りです。

【論説】
・外国人法クリニックと関連エクスターンシップの教育実践と課題
─早稲田大学の臨床法学教育の一例─        宮川 成雄

・モーリス・オーリウ国家論序説                長谷部 恭男

・民事執行における失権
─過誤配当における抵当権者の不当利得返還請求の
可否に関する検討を中心にして─       松村 和

・イギリスにおける民事訴訟改革と医療過誤紛争を中心とした
民事訴訟実務への影響                   吉岡 正豊

【講演】
・女性差別撤廃条約批准30年
─国際社会に対する日本の約束─  講演録       林 陽子

【判例評釈】
民事手続法最高裁判例研究  民事手続法最高裁判例研究会

・最判平成26年2月27日民集68巻2号192頁         吉田 純平

・最判平成24年9月4日判時2171号42頁           谷口 哲也

法務研究論叢第1号(創刊号)は、法務研究科Webサイトに掲載されてお
ります。
下記URLからご覧になれますので、ぜひご一読ください。

(URL:
http://www.waseda.jp/folaw/cpler/assets/uploads/2016/09/wls_journal.pdf )

◆──────────────────────────────────────◆
ご支援・ご協力のお願い
◆──────────────────────────────────────◆

本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高
い優秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生の
ための奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまい
りました。

法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、
これまで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼
申し上げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げ
ます。

・稲門法曹奨学金へのご支援のお申込:こちらをご参照ください。
http://www.waseda.jp/folaw/gwls/alumini/support/

-*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–
【発行】稲門法曹会
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 法務教育研究センター内
Tel:03-3208-9592 e-mail: tohmon-jimu@list.waseda.jp
URL: http://www.waseda-legal-alumni.jp/
※配信停止をご希望の方は、タイトルに「配信停止」、本文に「氏名」を記載
のうえ、legal-alumni@list.waseda.jp までお送りください。
-*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–