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稲門法曹会メールマガジン 第54号 No.2017-5

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   稲門法曹会メールマガジン No.2017-5
                   2017/5/10 第54号

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┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃● いまこそ進取の精神!(第1回・後編)
┃○ 修習生だより
┃● 作間功先生が福岡県弁護士会の会長に就任
┃○ 小原正敏先生が大阪弁護士会の会長に就任
┃● 会報写真コンテストのお知らせ(再々掲)
┃○ 法務リカレント講座のご案内(2017年度春学期開講予定科目)(再掲)
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    いまこそ進取の精神!(第1回・後編)
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 弁護士法人松尾綜合法律事務所 松尾翼弁護士

   聞き手     弁護士:福島健史(早稲田リーガルコモンズ法律事務所、68期)
                 法務研究科生:青山由里杏、伊藤海晴、鈴木麻里奈、千葉宥太、
                                前田妃南子


    第2 「弁護士として人間の幅を広げることの大切さ」

    最初は、親切なアメリカ人弁護士、有名な学者との食事の席などを通して、日
  本人の生活感覚と知識だけでは、結局自分は「井の中の蛙」にしかなれないこと
  を悟った。

    国際紛争を扱う弁護士として大切なことは本の知識だけでは駄目で、理屈抜き
  に価値観として、人間としての幅が無ければならないことに気が付かされた。

    例えば、聖書、ギリシャ神話などを読むだけではなく、もっともっとオペラと
  かオペレッタなどを見ないといけないと思った。

    それと同時に、日本の歌舞伎などももっと勉強しなければいけないと思った。
    法律家であると共に、一人の人間であり、文化人でなくてはならない。

    弁護士として仕事をするということは、その社会的背景を抜きにはできない。
    だから、その社会的背景を理解するために、うちの法律事務所に新人弁護士と
  して参加して来る人には、歌舞伎とオペラの鑑賞を必須としている。

    海外の価値観を知らない弁護士になってほしくない。
    また、海外に出たときに日本の文化(背景)も知らないような弁護士にはなっ
  てほしくない。

    今でも、本屋に行ってはトランプ政権に関する新書を買って、「なぜトランプ
  政権が生まれたのか」ということを勉強している。
    これは今のアメリカを知るためには不可欠だからだ。

    弁護士という仕事は、常に学び続けることが大事である。


    第3 インタビューを終えて(法務研究科生より)

    先生とお目にかかることで、大きな追い風を頂きました。
    先生は、封切直後の「ラ・ラ・ランド」を観てこられたというお話もされてい
  ました。

    様々な国の芸術に触れることは、自分の内面を知るきっかけになります。
    また、自分を知ることは他者を理解しようとすることでもあります。

    誰しも困難や、誰もがやりたがらない仕事はできるなら避けたいというのが人
  の心情と思われます。
    しかし、本来、弁護士は、人の苦しみと共に闘う職業であり、その職業に就く
  ことを目指している以上、苦しみは敢えて選び取らなければいけないこともある
  ことを知りました。

    先生の「弁護士」という職業に対する真摯で不撓不屈な姿に近づきたいと強く
  思いました。
                                                                    以 上



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    修習生だより
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                                              第70期司法修習生     北村真理

    初めまして。第70期司法修習生の北村真理(きたむら まり)と申します。
    現在、高知県での分野別修習中です。

    本日は、司法修習のクラスの話と、私の分野別修習の話をさせていただきたい
  と思います。


  1  クラスについて

    導入修習・集合修習は、複数のクラスに分かれて行われます。
    例年、高知修習は大規模修習地と同じクラスになっていたのですが、今年は、
  高松・松山・徳島・高知の四国4県が同じクラスになるという珍しいクラス分け
  がなされました。

    導入修習初日、ドキドキしながら教室に入り席につくと、隣の席の修習生が
  話しかけてきてくれました。
    「どこ修習ですか?」と。

    高知修習です、と答えると、すかさず「希望したんですか?」と聞かれまし
  た。笑

    聞くところによれば、「希望調査票に徳島と書いた記憶がないのに徳島修習に
  なった」人がいるのだそうです。

    意図せず四国での修習になった人もいるとはいえ、四国クラスは南国らしい穏
  やかな空気感のあるクラスでした。

    実務修習に行っても2,3時間“汽車”に乗れば会えることから、一緒に旅行の
  約束をするなど比較的仲の良いクラスになったのではないかと思います。

    実際、高知県から香川県へ一人で旅行に行った際には、高松修習の皆に暖かく
  迎えて貰い、女木島でお花見をしました。高台から360度見渡せる青い海の景色は
  素晴らしいものでした。

    6月には、四国各県から比較的集まりやすい徳島県・大歩危小歩危にてクラス
  旅行をする計画も始動しているところです。


  2  実務修習について

    さて、現在(原稿執筆時は4月20日)は、第2クールの刑事裁判修習中です。
    修習内容は主に起案と裁判手続の傍聴です。

    裁判員裁判を見ることはできなかったものの、今クール中は否認事件が多かっ
  たので、事実認定についての起案をたくさん書くことができました。

    起案を書いた後は、刑事部部長の講評を受けることができます。
    この講評を通して、部長が当該事件に対してどのような考え方をされているの
  かを知ることができたので、非常に貴重な経験となりました。

    少年審判も傍聴します。
    審判前のカンファレンスでは、裁判官・書記官・調査官が、少年のことを第一
  に考え、どのような処遇をすることが少年の更生にとって適切かどうかを熱心に
  議論されていたのが印象的でした。

    第1クールが検察修習、第2クールが刑事裁判修習と刑事ずくめの修習生活が終
  わり、いよいよ来週からは、民事裁判修習に入ります。

    民法の教科書にかぶった埃を払って、修習に励みたいと思う次第です。



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    作間功先生が福岡県弁護士会の会長に就任
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    稲門法曹会副会長の佐久間功先生が、2017年度福岡県弁護士会会長に就任
  されました。

    佐久間功先生は、早稲田大学法学部卒業、司法修習40期。
    2012年度から現在まで、稲門法曹会の副会長(九州支部)を務めておられ
  ます。

    http://www.fben.jp/about/aisatsu.html



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    小原正敏先生が大阪弁護士会の会長に就任
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    稲門法曹会前副会長の小原正敏先生が、2017年度大阪弁護士会会長に就任
  されました。

    小原正敏先生は、早稲田大学法学部卒業、司法修習期31期。
    2012年から2015年度まで、稲門法曹会の副会長(近畿支部)を務められま
  した。

    http://www.osakaben.or.jp/01-aboutus/02_2017.php



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    会報写真コンテストのお知らせ(再々掲)
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                      稲門法曹会写真コンテスト開催!

    稲門法曹会写真コンテストを開催します。

    第2回となる今回のテーマは、「早稲田の多様性」!

    えっこれが早稲田!?という意外な風景から、さすが早稲田!というモノまで、
    ジャンルはなんでも結構です。
    皆さまなりの「早稲田の多様性」を表現してください。

    稲門法曹会事務局で厳正なる審査を行い、心打たれた作品を優秀作品として稲
    門法曹会会報第2号(今秋発行予定)に掲載します。

  さらに!
  最も審査員の早稲田魂を揺さぶった作品を、
    大賞作品として【会報第2号の表紙】にさせていただきます。

    皆さまの「早稲田」への思いが、会報の表紙になります!
    たくさんのご応募をお待ちしております!


    ○募集の概要:

      皆さまなりの「早稲田の多様性」をテーマにした写真であれば、
      ジャンルは問いません。
      写真の応募枚数に制限はありません(画像データでの応募も可)。
      縦向きの写真が望ましいです(大賞作品を会報の表紙に採用するため)。

    ○応募資格:
      特にありません。
      会員の方以外でも、早稲田への愛さえあれば、どなたでもご参加いただけます。

    ○応募作品の提出先:

    ≪郵送の場合≫
      〒102-0074
      東京都千代田区九段南1-6-17千代田会館4階
      早稲田リーガルコモンズ法律事務所内
      稲門法曹会会報編集委員会

    ≪メールの場合≫
      tohmon-jimu@list.waseda.jp

    *郵送の場合は封筒に、メールの場合は件名に、
    『稲門法曹会写真コンテスト応募の件』と記載してください。
    *お名前、ご所属の支部名(または大学)、修習期、ご連絡先
      を明記してください。
     (会員でない方は、お名前、ご所属、ご連絡先を明記してください。)


  ○応募締め切り:

   2017年5月31日(必着)



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    法務リカレント講座のご案内(2017年度春学期開講予定科目)(再掲)
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    早稲田大学法務教育研究センターでは、2016年度より新たに、早稲田大学法務研
  究科を修了した法曹等を主な対象とした法務リカレント講座(継続教育講座)を開
  講しております。

    法務研究科の教授やベテラン実務家・専門家の指導を受けつつ、科目により、ディ
  スカッションをしたり、論文を執筆したりすることができます。

    講座の全日程の受講を完了した受講生には受講証明書が授与され、受講のうえ4万
  字程度の論文を提出し受理された受講生には、その旨が記載された証明書が授与され
  る場合があります。

    加えて、優れた論文については、早稲田大学大学院法務研究科・法務教育研究セン
  ターが発行する『早稲田大学法務研究論叢』への掲載を推薦されることもあります。

    2017年度春学期は、以下の講座を予定しております。
    各講座において、申込者人数によっては、開講を見送る場合があります。
    また、全日程に参加できない方でも、受講が可能な場合がございますので、お気軽
  にお問い合わせください。

    ※日程等の変更がある場合は、原則としてWebサイトに掲載する予定です。


  (1)  立憲主義の現代的課題

    講師:長谷部恭男(早稲田大学大学院法務研究科教授)
    日程:全4日間
         (5月20日(土)、5月27日(土)、6月3日(土)、6月10日(土)の午後)
    受講料:54,400円


  (2)  医事法

    講師:甲斐克則(早稲田大学大学院法務研究科教授)
    日程:全4日間
         (6月10日(土)10:30~12:00、6月17日(土)10:30~12:00、
           6月24日(土)10:30~16:15、7月1日(土)10:30~14:30
           ※適宜休憩時間あり
    受講料:54,400円
    備考:論文執筆希望者は、事前にテーマ(案)を提出すること


  (3)  リーガルネゴシエーション

    講師:和田仁孝(早稲田大学大学院法務研究科教授)
    日程:全2日間(7月7日(金)18:15~21:25、7月8日(土)13:00~21:25)
          ※適宜休憩時間あり
    受講料:54,400円


  (4)  ビジネス・ロー(Law and Business in Japan)
       スイス・サンガレン大学(University of St.Gallen)開講講座の聴講(英語)
       ※聴講のみ

    日程:全6日間:8月28日(月)~9月2日(土)、9:00~18:00頃
    受講料:無料(申込みは、早稲田大学大学院法務研究科の修了生に限る。)
    備考:参考…http://www.mbl.unisg.ch/modules/module-9-tokyo-20162017


  【受講資格】
    早稲田大学を卒業、または、早稲田大学大学院法務研究科を修了し、現在、法実務
  に携わる方。ただし、早稲田大学法務教育研究センターが特に受講を認めた者(例え
  ば、事務所単位で受講を希望する場合等)は、この限りではない。
    なお、ビジネス・ロー(サンガレン大学(University of St.Gallen)の講座)は早稲
  田大学大学院法務研究科の修了生に限る。

  【申込み方法】
    早稲田大学法務教育研究センターWeb サイト(http://www.waseda.jp/folaw/cpler/
  掲載の「2017年度法務リカレント講座(継続教育講座)のご案内」ページにある申請
  フォームよりお申込みください(2017 年4 月中旬頃掲載予定)。

  【問合せ先】
    早稲田大学法務教育研究センター
    Tel:03-3208-9592
    Email:wls-center@list.waseda.jp
    Webサイト:http://www.waseda.jp/folaw/cpler/



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  ご支援・ご協力のお願い
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  本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優
 秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための
 奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。

  法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これ
 まで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上
 げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 ・稲門法曹奨学金へのご支援のお申込:こちらをご参照ください。
        http://www.waseda.jp/folaw/gwls/alumini/support/




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【発行】稲門法曹会
  〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 法務教育研究センター内
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