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稲門法曹会メールマガジン 第55号 No.2017-6

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   稲門法曹会メールマガジン No.2017-6
                   2017/6/9 第55号

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┏━ Index ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃● 修習生だより
┃○ 司法試験・短答式結果速報
┃● 法務リカレントセミナー「民法改正」のご案内
┃○ シンポジウム「ロースクールに行こう!女性法曹の魅力を考える」開催のご案内
┃● 出版物案内
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    修習生だより
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                                           第70期司法修習生    林 寛之

  1  自己紹介

    おはようからおやすみまで、修習生の現場の声をお届けします。
    第70期司法修習生の林寛之(はやし ひろゆき)と申します。

    昨年の司法試験、あの激闘の日々から早くも1年が経ちました。
    五反田TOCの「業務用貨物」エレベーターに乗って会場のある上層階に移動する
  たび、「あぁ今の自分って世の中にとってお荷物なんだなぁ。」とちょっぴりおセ
  ンチになっていたことは、今でも鮮明に思い出せます。

    現在、私は愛知県にある実家にて家事手伝いをしております。
    先日も家の風呂掃除をしたのですが、母は司法試験合格の一報を入れた時よりも
  喜んでくれました(なお、分野別修習先は後述のように刑事裁判です)。


  2  修習地の名古屋

    私の故郷であり修習地でもある名古屋について紹介します。

    誰が言い出したか、大いなる田舎こと名古屋。
    飯といえば名古屋飯、美味しいので一度は食べて見てください(味噌煮込みうど
  ん、台湾ラーメン、手羽先、味噌カツetc.)。

    また買い物等で遠出する必要がなく、外出しても公共交通機関が整備されている
  ので行きたい場所にすぐ行けるなど生活に便利な場所です。

    しかも、なんと、裁判所からは名古屋城を間近に眺めることができます。

    名古屋城といえば外堀にいた金鯱ならぬワニ魚「アリゲーターガー」がお茶の間
  を賑わしたことは皆さんの記憶に新しいでしょう。

    あえて不便さを挙げるとしたら、夏はむし暑くて冬は風が刺すように寒いことと、
  他県ほど目立った名所がないところでしょうか。

    しかし、名古屋に何かを与えられることを期待するのでなく、名古屋から他県へ
  何かを求めにいく前向きな姿勢こそが大切なのではないか、これは修習生に求めら
  れる基本姿勢と同じといえます(ちなみに京都まで新幹線で約30分です)。


  3 修習について

    先ほども言及しましたが、現在は刑事裁判修習中です。

    記録読み込みの際は、事実認定のことを集中して考えているのですが、実際に裁
  判を傍聴し被告人を見ていると、一体この街のどこに彼はいたのだろう、どういう
  人生を歩んできたのだろうとふと脇道に逸れたことばかり考えたりします。

    なるほど、裁判は現在進行形の人生の縮図とはうまく言ったものですね。

    事実認定は、裁判官と起案について討論する中で、色々と試行錯誤をしています。
    供述と物を比べた時にどうしても物に頼ってしまい、供述をうまく使えていない
  と思うことが多いです。

    実務を見ていると、裁判所の供述に対する基本的な姿勢は、自分よりももっと供
  述を信用(この表現が適切なのかわかりませんが)しているように感じられ、自分
  も出された供述の存在感をもっと意識していく必要があると考えています。

    総括して、良い修習を送れています。
    今後も修習を支えてくださる多くの方々に感謝の気持ちを忘れず、いよいよ折り
  返し地点を迎えた修習に真摯に取り組んで行きたいと思います。



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    司法試験・短答式結果速報
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    平成29年6月8日、平成29年度司法試験の短答式結果が発表されました。

    全体では、受験者数5,967人に対し合格者数は  3,937人、合格率は
  65.98%でした。

    早稲田大学大学院法務研究科は、受験者数347人に対し合格者数は266人、
  合格者数では中央大学(合格者数303人)に次いで2位となりました。

    合格率では、本校は76.66%であり、6位となりました。

    合格率1位は京都大学で、以下、2位神戸学院大学、3位慶應義塾大学、4位
  一橋大学、5位東京大学、6位早稲田大学と続いています。

    短答式結果の詳細は下記URL(法務省サイト)をご覧ください。
    なお、最終合格発表は、平成29年9月12日(火)の予定です。
    http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00146.html



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    法務リカレントセミナー「民法改正」のご案内
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    早稲田大学法務教育研究センターでは、法曹となってからも
    持続的・継続的にサポートすることを目的として、早稲田大学大学院
    法務研究科を修了した法曹等を主な対象に、「法務リカレント講座」
    「法務リカレントセミナー」を開講しています。

    今回は、山野目章夫教授による法務リカレントセミナー「民法改正」を
    ご案内いたします。
    ぜひ、事前申請のうえご参加ください。


    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    法務リカレントセミナー「民法改正」

  ●講師:山野目章夫(早稲田大学大学院法務研究科教授)

  ●日時:7月1日(土)10:30開始 14:30終了(予定)

  ●会場:早稲田大学27号館(小野梓記念館)2階 202教室(予定)

  ●セミナー内容:

    10:30~12:00 第一部(質疑応答含む)
    債務不履行の損害賠償責任および契約の解除に関する基本的な考え方を扱う。

    12:00~13:00 昼食(各自、昼食をお取りください)

    13:00~14:30 第二部(質疑応答含む)
    その他の諸改革のうち主要なものを扱う。


    ※第一部、第二部の全体で一つのセミナーを構成するが、
      一方のみ聴講することも可能。


  ●聴講料(参加費):2,000円

    ※第一部のみ、または第二部のみの聴講の場合でも、
      聴講料は一律2,000円です。


  ●人数:上限60名程度(予定)

    ※希望者多数の場合は、先着順とする。

  ●事前申請:【6月20日(火)16時59分申請〆切】

    以下のURLより、事前に申請してください。締切後、申請者の皆様に
    お支払い等に関するご案内をメールにてお送りします。
    https://goo.gl/OJ3VAU



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    シンポジウム「ロースクールに行こう!女性法曹の魅力を考える」
    開催のご案内
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    早稲田大学大学院法務研究科では、女性法曹輩出促進プロジェクト(Female
  Lawyers Project,通称FLP)に取り組んでおります。
    同プロジェクトの一環として、これから法曹を目指す世代(主に大学生、高
  校生)に放送のやりがいや魅力について知ってもらうため、「ロースクールに
  行こう!女性法曹の魅力を考える」シンポジウムを開催することになりました。

    事前申し込み不要、入場無料となっております。
    会員の皆様におかれましても、ぜひ足をお運びいただければと存じます。


  日時:2017年6月10日(土)13:30~17:00

  会場:早稲田大学早稲田キャンパス27号館202教室


  <プログラム>

    13:30  開会のことば
                  甲斐克則(早稲田大学大学院法務研究科長)

    13:40  趣旨説明「なぜ、FLPが必要か」
                  石田京子(早稲田大学大学院法務研究科准教授)

    13:50  弁護士という仕事~その魅力と使命
                  圷由美子(弁護士、旬報法律事務所)

    15:00  琉球大学法科大学院における取り組み
                  矢野恵美(琉球大学大学院法務研究科教授)

    15:30  若手法曹から見た法曹の仕事のやりがい
                  松山美樹(裁判官、東京地方裁判所)
                  金光玲衣羅(検察官、静岡地方検察庁沼津支部)
                  北島志保(弁護士、高橋雄一郎法律事務所)
                  今野由紀子(弁護士、長島・大野・常松法律事務所)

    16:30  パネルディスカッション
           法曹になってよかったこと/これから法曹を目指すあなたへ

    16:55  総括
                  浅倉むつ子(早稲田大学大学院法務研究科教授)

    17:00  閉会


  主催:早稲田大学大学院法務研究科

  共催:千葉大学大学院専門法務研究科
        琉球大学大学院法務研究科

  協力:中央大学専門職大学院法務研究科

  後援:早稲田大学ダイバーシティ推進室



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  出版物案内
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         稲門法曹の新刊(5月+4月+3月分)


    ■「刑法各論[第2版]」
      松原芳博 著
      https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7403.html

    ■「環境リスクへの法的対応:日仏の視線の交錯」
      吉田克己/マチルド・オートロー=ブトネ 編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031082.html

    ■「消費者法判例インデックス」
      松本 恒雄,後藤 巻則/編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031107.html

    ■「現代民事手続の法理:上野泰男先生古稀記念論文集」
      加藤 哲夫,本間 靖規,高田 昌宏/編集委員
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031338.html

    ■「中国契約法の研究:日中民事法学の対話」
      小口彦太 編著 瀬川信久/松岡久和/渡辺達徳/韓 世遠/王 成 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031029.html

    ■「小口彦太先生古稀記念論文集:中国の法と社会と歴史」
      但見亮/胡光輝/長友昭/文元春 編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031471.html

    ■「憲法の論理」
      長谷部 恭男/著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031376.html

    ■「論究憲法」
      長谷部 恭男/編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031389.html

    ■「憲法の尊厳:奥平憲法学の継承と展開」
      樋口陽一/中島 徹/長谷部恭男 編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031458.html

    ■「刑事訴訟法 [第七版]」
      田口 守一/著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/003386.html

    ■「財産犯バトルロイヤル」
      高橋則夫/田山聡美/内田幸隆/杉本一敏 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031459.html

    ■「持続的成長のための「対話」枠組み変革:日本における企業情報開示と
      株主総会プロセス上の課題」
      伊藤 邦雄,尾崎 安央/総監修 経済産業省/監修 あずさ監査法人/編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031216.html

    ■「刑事訴訟実務の基礎 [第3版]」
      加藤 新太郎/編 前田 惠三,村田 渉,松家 元/著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/025730.html

    ■「会社訴訟・紛争実務の基礎」
      三笘 裕,荒井 紀充,中野 智仁/編著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031229.html

    ■「インターネット訴訟」
      森・濱田松本法律事務所/編 上村 哲史,山内 洋嗣,上田 雅大/著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031165.html

    ■「経営側弁護士による精選労働判例集[第7集]」
      石井妙子/岩本充史/牛嶋勉/岡芹健夫/緒方彰人/中町誠/山田靖典/渡部邦昭 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031396.html

    ■「適格機関投資家等特例業務の実務」
      後藤 慎吾/著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031323.html

    ■「スポーツの法律相談」
      菅原哲朗/森川貞夫/浦川道太郎/望月浩一郎 監修
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031260.html

    ■「舟田正之先生古稀祝賀:経済法の現代的課題」
      金井貴嗣/土田和博/東條吉純 編
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031522.html

    ■「適法・違法捜査ハンドブック」
      伊丹俊彦 監修/倉持俊宏/細川 充/山口貴亮/山口修一郎/栗木 傑/渡邊真知子/三尾有加子 著
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031438.html

    ■「ビジネス法概論」
      ビジネス法体系研究会 編/川﨑政司/山崎良太/奥山健志 代表著者
      http://www.seibundoh.co.jp/shoten/search/031454.html



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  本学の伝統を受け継ぎ、進取の精神をもって法のもとに正義を貫く志の高い優
 秀な稲門法曹を一人でも多く育成することを念願し、法科大学院の学生のための
 奨学金として「稲門法曹奨学金」を創設し、これまで支援を行ってまいりました。

  法曹として第一線で活躍されている校友および関係者に募金を呼びかけ、これ
 まで多額の浄財が寄せられております。稲門法曹の皆様の熱意に厚く御礼申し上
 げるとともに、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 ・稲門法曹奨学金へのご支援のお申込:こちらをご参照ください。
        http://www.waseda.jp/folaw/gwls/alumini/support/




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